2016.08.17

【リオデジャネイロ特集】父・雅晴さん(三恵海運レスリング部総監督)の話

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 【リオデジャネイロ、文=布施鋼治】井上智裕の試合は、子供が小さいため、夫人や子供の姿はなかったが、兵庫・育英クラブ~育英高校で指導していた父・雅晴さん(三恵海運レスリング部総監督=日体大OB)ら兄弟の家族などが応援していた。


 ■井上雅晴さんの話「去年の全日本選手権は失点0で優勝して、けがもなかった。ひょっとしたらアジア予選で勝ってオリンピックに行けるのかな、と予想していました。ただ、枠をとってから何かひとつ(やるべきことが)抜けていたかもしれない。

夢の舞台でいいところ(3位決定戦)までは行った。寝技で返すのが智裕のレスリングのパターンだけど、それができなかったことが敗因。敗者復活戦の初戦で去年の世界王者(フランク・ステエプラー)に勝ったという安心感もあったかもしれない。

智裕は緊張するタイプではない。試合運びも智裕なりの試合運びはできていたと思う。だけど、それがポイントにつながらなかったのは実力差があったということでしょう」