2012.07.07

愛知県知事ら1800人がエール…愛知県協会の吉田沙保里壮行会

※本記事は日本レスリング協会公式サイトに掲載されていたものです。

約1800人が集まった愛知県協会主催に壮行会

 ロンドン五輪の開会式で旗手を務める女子55kg級の吉田沙保里(ALSOK)の愛知県協会による壮行会が7月6日、名古屋市内のウエスティンナゴヤキャッスルで行われ、4年前の1500人を上回る1800人が集まり、同選手の3連覇にエールをおくった。

 愛知県協会の谷岡郁子会長(至学館大学長、参議院議員)は「10年前に沙保里が初めて世界選手権で優勝した時は、お金がなく、大学の校庭でお祝い会をしました。8年前のアテネ・オリンピックの壮行会では、沙保里は恥ずかしがっておろおろしていた」と、1800人もの人が集まるまでに成長した現在とは大きく違う過去を紹介。

 「(吉田は)一人ひとりの激励を力に変えることのできる子です。開会式の旗手として選手団の先頭を歩き、3連覇で終わってほしい」と激励した。

 愛知県の大村秀章知事と名古屋市の河村たかし市長、大府市の久野孝保市長も出席して激励金を手渡したほか、俳優の梅宮辰夫氏、元横綱千代の富士の九重親方、元プロ野球選手でタレントの長島一茂氏も特別参加。「プレッシャーはよくない。負けてもいいから、好きにやればいい」(梅宮)、「私は10連覇を達成した。3連覇を期待する」(九重)、「私はプレッシャーに負け続けた」(長島)と、プレッシャー論を話して三者三様の激励をした。

 前日、野田佳彦総理大臣と会って(日本選手団の表敬訪問)激励されたという吉田は、約1800人を前に「ワールドカップで負けて多くの人に心配をかけました。そして、多くの人から励まされ、立ち直ることができました。ロンドンのマットでは悔いのない試合をやり、必ず金メダルを取って帰ってきます」と宣言。

 栄和人強化委員長(至学館大教)は「多くの人に注目され、激励され、すべてを受け入れて、ロンドンでは必ず金メダルを取ると信じています。そうなるよう、全力でサポートします。吉田だけでなく、48kg級の小原日登美、63kg級の伊調馨、72kg級の浜口京子とともに、全階級で金メダルを取れるよう頑張ります」とあいさつした。

■父・栄勝コーチがセコンドとして見守る

 そんな吉田に朗報がもたらされた。IDカード数の関係でセコンドに入れるかどうか分からなかった全日本コーチでもある父・栄勝さんにIDカードが発給されることになった。これまでの2度の五輪は、栄監督を肩車し(アテネ五輪)、肩車された(北京五輪)。「今度は父の首に金メダルをかけたい」と話し、新たな目標ができた形となった。

 開会式の旗手は、体調などの問題で引き受け手がなかなか決まらなかったところを、吉田が大会の後半に試合があるにもかかわらず引き受けた。「4年に1度の大舞台で日本選手団の先頭を歩けるのは気持ちいいと思います。2009年ユニバーシアード(トルコ)、2010年アジア大会(カタール)でもやっています」と、プレッシャーはまったくなし。

 旗手をやるため、他選手よりひと足先にロンドン入りすることになるが、「練習パートナーもいるし、すぐに(他選手と)合流しますから」と、“単独の先のり”が心身に与える影響はまったく考えていないようだ。

 あらゆる競技を通じて、日本の女子選手で3連覇を達成した選手はこれまでいない。「まだ、あと1ヶ月あります。一番いい状態をつくって、臨みたい」。前人未到の偉業へ向け、大会での健闘を誓った。

 

開会式のブレザーで、国旗を持って入場してきた吉田

愛知県協会の谷岡郁子会長(至学館大)のさいさつ

梅宮辰夫氏のさいつ。後ろには九重親方、長島一茂氏。

ロンドン五輪での金メダルを誓った吉田沙保里と栄和人強化委員長の師弟コンビ