※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子グレコローマン55kg級・田野倉翔太(日体大)「準決勝の相手(ウズベキスタン)は全く攻めて来ない相手で、自分の形でレスリングしていかないと駄目だったのに、それができなかった。日本ではそういう相手に対しての試合もしっかりできている。海外のシニアの大会は初めてで緊張があったと思う。自分の攻めができなかった事は反省している。グラウンドでも思い切りが足りなくて、がぶった時も相手が柔らかかったのでかからなかった。得意な俵返しに行けばよかったと思う。
3位決定戦は、コーチに『もっと思い切り攻めれば勝てる』と言われて、練習してきたことをしっかり出そうと思って吹っ切れ、思い切りできたのがよかった。俵返しも決まった。五輪出場枠は長谷川さんがカザフスタンでの五輪予選第2ステージで取ってくるかもしれないけど、もし取れず、自分にチャンスが回ってきた時には、自分がしっかりとって来られるように、日本に帰って調整して万全の準備をしておきたいです」
男子グレコローマン60kg級・倉本一真(自衛隊)「決勝は負けてしまったけど、勝てると思った。普通に第1ピリオドを取って、行ける、と思った。第2ピリオドで投げにいって失敗したのはよくなかったが、第3ピリオドにかけるつもりで、(残り時間を)ばてさせるつもりでやった。
第3ピリオド、相手がばてているのは感じたけど、0-0で相手のチョイスで防御になった。すぐに立ったけど、そのまま押し出されてしまった。投げの失敗と、立ち上がったときの中途半端さがよくなかったと思う。立ってすぐ向き合えば、ああはならなかったと思う。1つ1つしっかりやらなければいけない。この結果に満足はしていないけど、もし五輪予選へのチャンスをもらえるなら、ものにできるようにする。今回の反省をいかして準備します」
男子グレコローマン66kg級・板倉史也(エス・ピー・ネットワーク)「大学4年生の時(2007年2月)のデーブ・シュルツ国際大会(米国)以来の海外での大会でした。外国人と闘うことができて分かったことは、闘い方次第では勝つことも可能だと分かったことです。今回は緊張もあって、自分のレスリングができなかった。五輪予選で、もし藤村(義)さんが取れずに自分にチャンスが回ってきた時のため、今回この経験ができて良かった。次は勝ちます」
男子グレコローマン74kg級・金久保武大(ALSOK)「準決勝までいい感じだった。いつもどおり自分のやりたい展開で、グラウンド中心の試合ができていた。準決勝の最後の場面で相手のひじがろっ骨に入り、けがをしてしまった。決勝では痛みが強かった。でも、こういうことは試合中起こりえることなので、言い訳にはできないと思う。それでも結果を残さなければいけなかったと思う。もし五輪予選のチャンスが回ってきたら。100パーセントの力を出せるように準備しておきます」
男子グレコローマン84kg級・岡太一(自衛隊)「1回戦のイランは強い選手で、力の差を感じた。でも3位決定戦の中国には勝てたはずだと思う。自分の技がすべて中途半端で決め切れないことがよくなかった。伊藤(広道)監督にも言われたが、いろんなことをやろうとしすぎて中途半端になっていると思う。ひとつのことを継続することが必要だと思う。1つ1つなにをやるべきか、考え直したいです」