登坂絵莉(とうさか・えり)…2013年世界選手権で初の世界一へ
【生年月日、出身】1993年8月30日、富山県出身
【身長】157cm
【所属】愛知・至学館高~至学館大~東新住建
【コーチ】栄和人
【レスリング歴】1992年~
【全日本選手権成績】2010年=一回戦敗退、11年=2位、12年=優勝、13年=優勝、14年=優勝(以上、48kg級)、15年=優勝(53kg級)
【オリンピック・世界選手権成績】2012年=2位、13年=優勝、14年=優勝、15年=優勝、16年リオデジャネイロ・オリンピック優勝(以上、48kg級)
父・修さんは1980年国体少年グレコローマン48kg級で優勝。その影響もあり、9歳から富山・高岡ジュニア教室でレスリングを始める。2004・05年に全国少年少女選手権で優勝。富山・南星中時代には、全国中学生選手権で2007年41kg級3位を経て2008年に同級で優勝。
愛知・至学館高(当時中京女子大学附属高)に進み、2010・11年の全国高校女子選手権で2連覇を達成。2011年はアジア・ジュニア選手権で優勝し、全日本選手権で2位に躍進した。
至学館大では、2012年にアジア選手権に出場して3位。5月のワールドカップ(東京)の代表にも選ばれた。この大会は出場機会はなしに終わったが、約1ヶ月後の全日本選抜選手権で優勝し、同年の世界女子選手権(カナダ・ストラスコナカウンティー)の代表へ。決勝でいったん勝利が宣せられながらも、不可解な経緯で負けとなり、無念の銀メダルとなった。
同年12月の全日本選手権は、決勝で“天敵”とも言えた入江ゆき(九州共立大)を初めて破って初優勝。入江には世界選手権前の全日本学生選手権でも負けており(世界選手権予選だった全日本選抜選手権は、入江の病気欠場で対戦なし)、大きな壁を乗り越えた。
2013年は全日本選抜選手権決勝で入江を破って優勝し、2年連続で世界選手権代表へ。7月のユニバーシアードでの優勝で勢いをつけ、世界選手権では5試合を勝ち抜いて初の世界一へ輝いた。
階級区分が変わった2014年も全日本選抜選手権で勝って世界選手権とアジア大会の代表へ。ともに優勝して実力を見せ、12月の全日本選手権でも3年連続優勝を達成した。2015年も世界選手権で勝ち、3年連続世界一を達成。2016年リオデジャネイロ・オリンピックでも優勝した。
(2016年8月現在)