須﨑優衣(すさき・ゆい)…2017年世界選手権で初の世界一へ
【身長】153cm
【所属】千葉・松戸クラブ出身。JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高~早大
【コーチ】吉村祥子
【レスリング歴】2006年~
【全日本選手権成績】2015年=2位、2016年=優勝(以上、48kg級)、2017年=3位、2018年=棄権、2019年=優勝、2022年=優勝(以上、50kg級)
【オリンピック・世界選手権成績 】2017年=優勝(48kg級)、2018年=優勝、2021年オリンピック=優勝、2022年=優勝(以上、50kg級)
早大レスリング選手だった父・康弘さんの影響でレスリングへ。2008・10・11年(3・5・6年)で全国少年少女選手権優勝。中学へ進み、1年生で全国中学生選手権と全国中学選抜大会を制したあと、JOCエリートアカデミーへ。その後も両大会を含め、ジュニアクイーンズカップなども勝ち続け、3年間で世界カデット選手権とクリッパン女子国際大会カデット(スウェーデン)を含めて無敗をマーク(58戦全勝)。
高校でも1・2年生でインターハイ・チャンピオンに輝くとともに、世界カデット選手権は3連覇を達成。初出場した2015年全日本選手権48kg級は決勝で敗れて2位。ここまで83連勝をマーク。
2016年は全日本選抜選手権で勝ち、シニアの大会初優勝。国体(53kg級のみの実施)でも勝ち、全日本選手権でも初優勝。2017年はヤリギン国際大会(ロシア)、クリッパン女子国際大会(スウェーデン)、アジア選手権とシニアの国際大会でも勝ち、世界選手権初出場で初優勝を達成。
階級区分が変わって50kg級での出場となった2017年全日本選手権は3位に終わったが、2018年全日本選抜選手権とプレーオフで勝ち抜き、世界選手権で2年連続優勝を達成した。同年の全日本選手権は負傷で棄権。2019年全日本選抜選手権を制したものの、プレーオフで敗れ、この年の世界選手権への出場はならなかった。
同年の全日本選手権で優勝し、日本がオリンピック出場枠を取れなかったこの階級の予選代表に選ばれる。新型コロナウィルス感染拡大によるブランクを経て、2021年4月に開催された東京オリンピック・アジア予選で優勝してオリンピック代表へ。東京オリンピックでは4試合すべてを無失点のテクニカルフォールで勝ち、優勝した。
休養のあと、2022年明治杯全日本選抜選手権で勝ち、プレーオフでも勝って世界選手権へ出場。4年ぶりの優勝を果たした。10月のU23世界選手権でも勝ち、世界で初めてU17・20・23・シニアの世界選手権とオリンピックの世界5大タイトルを制する“グランドスラム”を達成した。同年末の全日本選手権でも優勝。
(2022年12月現在)