※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロシアのレスリング記者、ペーテル・パブロフ氏が、世界25ヶ国の男子フリースタイルのオリンピック・チャンピオンの写真や経歴を特集した「オリンピック・チャンピオン」を出版した(右写真)。A4判、オールカラーの216ページの豪華本で、世界各国のレスリング記者にコンタクトを取り、写真を収集して完成させた。
日本も、1952年ヘルシンキ・オリンピックで優勝した石井庄八を筆頭に、2012年ロンドン・オリンピックの米満達弘まで、16人のチャンピオンが網羅されている。
すべてロシア語で書かれているため、残念ながら日本人は写真を楽しむ程度で、略歴やチャンピオン・ストーリーを読むことはできないが、いずれ英語版も出版したいという希望を持っているという。
パブロフ氏はロシアのヤクーツク在住。同所で行われる「ドミトリー・コーキン国際大会」や、ヤクーツクから近いクラスノヤルスクで行われる大会などでは、本ホームページに日本選手の写真を提供してくれている。
これまで、国際レスリング連盟(FILA=現UWW)はFILAの75周年を記念した歴史書などを発刊しているが、選手のみを扱った書物というのは見当たらない。男子フリースタイルのみとはいえ、オリンピック・チャンピオンを特集した書物は、将来にわたって貴重な資料となりそう。
FILAは、歴史を後世に残すことでは決して熱心とは言えなかった。UWWに変わったことで数々の改革をスピーディ―に実行してきたので、歴史を残すこうした活動へのサポートも期待されよう。
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