※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
選手団を背に、リオデジャネイロ・オリンピックの支援の御礼を述べる日本協会の福田富昭会長
日本協会の高田裕司専務理事による成績報告のあと、福田富昭会長と協賛企業から金一封や記念品が選手やコーチに贈られた。
このあと、福田会長が「男子は1952年の戦後初のオリンピックからメダルを途切らせていない。今回のチームがこの伝統をつないでくれた。とても感謝している。メダルを取った太田(忍)、樋口(黎)両選手はまだ若いので、東京オリンピックに向けて期待している」と、男子チームの意地を評価。
続いて金メダル4個を取った女子に言及し、「伊調馨選手は女子で前人未踏の4連覇を達成し、誇りに思う。吉田沙保里選手は4連覇ならなかったが、苦しい練習を先頭を切って引っ張ってくれた。彼女がいたからこそ、若い選手が頑張れた。金以上の価値がある銀メダルだ。若い3選手は吉田、伊調両選手の背中を見て育った。東京オリンピックに向けて期待している」と話した。
祝辞を述べる東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長
日本チームの栄和人強化本部長は、多くの人達の支援に感謝の言葉を述べた後、「去年の世界選手権で男子がメダル0となり、強化本部長の辞任を申し出たが、会長がスキンヘッドにして責任を示した。会長が率先して会議を開き、練習に来てくれて強化に努めた。今回の結果は、協会一丸となってのメダル獲得だと思います」と苦しかった1年間を振り返った。
さらに、「東京オリンピックへ向けての強化体制はこれから決まるが、レスリングに携わっている人が一丸とならなければ東京オリンピックでの勝利はない。一丸となって勝利を目指したい」と、この勢いを次回オリンピックにつなげることを望んだ。
◎代表選手の謝辞(発言順)
応援の謝辞を述べる吉田沙保里選手(フリー)
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■女子58kg級・伊調馨(ALSOK)「たくさんの応援をいただき、金メダルを取ることができました。納得のいくレスリングはできませんでしたが、今後頑張っていきたいと思います」
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■男子グレコローマン59kg級・太田忍(ALSOK)「皆さんのたくさんの応援のおかげで、日本男子の16大会連続のメダルを取ることができました。個人的には銀メダルという悔しい結果に終わりましたが、東京オリンピックではこの色よりいい色のメダル、金メダルを目指して頑張っていこうと思う」
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■男子グレコローマン66lg級・井上智裕(三恵海運)「初めてのオリンピックで3位決定戦まで進みましたが、最後の最後にポイントを取り切れず5位に終わってしまいました。メダルを取れずに悔しい思いはしましたが、5位入賞は回りの人たちの応援のおかけです」
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栄和人強化本部長(左端)と日本選手
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■女子63kg級・川井梨紗子(至学館大)「たくさんの方の応援のおかげで金メダルを取ることができました。日本へ帰ってきてから、たくさんの方から『おめでとう』と言われ、オリンピックのすごさを実感しています。東京オリンピックでも金メダルを目指して頑張ります。その時は、もっとたくさんの人に応援してもらえるように頑張りたい」
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■女子69kg級・土性沙羅(至学館大)「初めてのオリンピックで、小さい頃からの夢だった金メダルを取ることができました。たくさんの方に応援していただき、報道していただいたおかげで取れた金メダルだと思っています。東京オリンピックでも金メダルを取れるよう頑張ります」
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■女子75kg級・渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)「オリンピックではたくさんの声援、ありがとうございました。負けてしまい、メダルを持ち帰ることはできませんでしたが、ここにいるメンバーと一緒にオリンピックの舞台に立てて、本当に幸せでした。リオでの悔しさを忘れず、1日、1日を頑張っていきたいと思います」
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■男子フリースタイル57kg級・樋口黎(日体大)「今回、たくさんの応援のおかげで銀メダルを取ることができ、この場で報告できることを光栄に思います。同時に、2番で終わった自分を許せない気持ちというか、悔しい気持ちがたくさんあります。この悔しさは忘れない。オリンピックの悔しさはオリンピックでしか返せない、ということを聞いている。4年後の東京オリンピックで、この銀メダルを金メダルに変えられるように、これからも頑張っていきたい」
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■男子フリースタイル74kg級・高谷惣亮(ALSOK)「全日本の男子チームのキャプテンとして言わせていただきたいと思います。ロンドンが終わってから4年間、長かったです。しかし、多くの人から応援していただき頑張れました。リオが終わってから東京までの4年間、引き続き皆さんの応援を、男子、女子にかかわらず、お願いしたいと思います。頑張ります」