※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
今年のインターハイは8月2日(火)~5日(金)、広島県東広島市の東広島運動公園体育館で行われる。3月の全国高校選抜大会・学校対抗戦は鹿屋中央(鹿児島)が創部21年目で初優勝を飾り、初めて関東を制して出場した韮崎工(山梨)が2位という結果だった。
鹿屋中央の春夏連覇なるか、韮崎工のリベンジは? 昨年の優勝県・埼玉の連覇(昨年は埼玉栄が優勝、今年は花咲徳栄が出場)や、新興の日体大柏(千葉)の躍進にも注目が集まる。
学校対抗戦の見どころを探った。《学校対抗戦・組み合わせ》
《大会日程》
8月2日(火) 開会式 / 学校対抗戦・1~3回戦
3日(水) 学校対抗戦・準々決勝~決勝 / 女子・1回戦~準々決勝
4日(木) 女子・準決勝~決勝 / 男子・1~3回戦
5日(金) 男子・準々決勝~決勝 / 表彰式
《東広島運動公園》 http://h-hiroshima-sportspark.com/index.html#f01
JR「東広島駅」から3.1km(バスで5分)
東広島呉自動車道馬木ICから国道375号線経由3.7km (車で 5分)
再現なるか、鹿屋中央・野口勝監督の胴上げ
全国高校選抜大会は全試合で勝った60kg級の榊大夢、74kg級の掛川修平、120kg級の栁魁十の3選手は全九州大会の個人戦でも優勝。今大会も力強いポイントゲッターとして期待される。榊は今月7~10日のアジア・カデット選手権(台湾)63kg級でも優勝。向かうところ敵なしの強さ。
66kg級の鏡隼翔も全九州大会個人戦を制しており、この4選手で4勝、最低でも3勝は間違いない。ここにアジア・カデット選手権69kg級で3位に入賞した74kg級の坂野秀尭、全国高校選抜大会で4勝1敗だった50kg級の齋籐一樹に白星が期待され、どのチームが相手でも6-1以上のスコアが期待できる。
全国高校選抜大会決勝で鹿屋中央と3-4の接戦を展開した韮崎工(山梨)は、74kg級の下山田周が負傷でインターハイ予選(個人戦)は出場してない。春の高校選抜では同準決勝は下山田の粘りで逆転勝ちし決勝進出を果たした立役者だけに、今大会に間に合うか。それとも、下山田に代わる“ラッキーボーイ”が現れ、再度の決勝進出、そして鹿屋中央へのリベンジなるか。
■花咲徳栄(埼玉)、日体大柏(千葉)、いなべ総合(三重)が鹿屋中央と同ブロック
鹿屋中央と同じブロックには、全国高校選抜大会の3回戦で3-4の試合をした花咲徳栄(埼玉)、同ベスト4のいなべ総合学園(三重)、創部2年目で進境著しい日体大柏(千葉)が同じブロックだ。
花咲徳栄は鹿屋中央の中量級トリオ(榊、鏡、掛川)を崩せずに屈した。74kg級の前田明都あたりが奮戦し、その一角を崩して勝利を引き寄せたい。 日体大柏の守り神となるか、プロブスレン・デレゲルバヤル
ここに、昨年の中学73kg級で全国二冠王となった奥井真吉、2大会でともに85kg級2位だった宮本海渡の1年生が加入。ともにJOC杯カデットでは3位に入賞した。74kg級、84kg級で十分な戦力として期待できる。
何よりも、最重量級に選抜個人戦王者のプロブスレン・デレゲルバヤルを擁しているのが大きなアドバンテージ。鹿屋中央に勝る戦力は十分に整っている。
全国高校選抜大会は準決勝で無念の逆転負けを喫し、ベスト4に甘んじた、いなべ総合学園は、JOC杯ジュニア84kg級で2位に躍進した横山凜太朗、同カデット63kg級優勝の基山仁太郎を中心に、どこまでチーム力をつけているか。
上記の注目高校が順当に勝ち進めば、花咲徳栄といなべ総合学園が2回戦で対戦。日体大柏が準々決勝でそのブロックから勝ち上がったチームと闘い、準決勝で鹿屋中央との一戦に挑む。
そのほかでは、東海高校総体でいなべ総合と3-4の接戦を演じた、全国ベスト4の常連、飛龍(静岡)と、近畿高校選手権を制した京都八幡(京都)も力があるチームだ。ともに韮崎工(山梨)と同ブロック。選抜2位の韮崎を破って優勝に弾みをつけたいところだ。