※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
4年前の悔しさを晴らせるか、ビクトル・レベデフ(ロシア)=2015年世界選手権
5階級で出場枠を取った選手が代表となり、97kg級は2014年世界選手権優勝、昨年の世界選手権2位のアブデュサラム・ガジソフが代表落ち。今年に入ってヤリギン国際大会、欧州選手権、ロシア選手権と勝ち続けたアンゾール・ボルツカエフが代表となった。
57kg級は昨年の世界選手権3位で、今年5月のロシア選手権で優勝したビクトル・レベデフが選ばれた。同選手権は地元びいき判定があったとして混乱し、同級はレベデフとアレクサンダー・ボゴモエフの2人が1位となる事態へ。レベデフは代表辞退を口にしていたが、最終的に代表となった。
1月のヤリギン国際大会でも優勝していたボゴモエフだが、57kgリミット計量の国際大会に出場していないことや、ルール上の1位はレベデフとの理由により、レベデフが代表となったもよう。
樋口黎(日体大)のライバルの一人となるレベデフは2009・10年に2年連続で55kg級世界王者になりながら、2012年ロンドン・オリンピックは代表落ちした。紆余曲折の末、オリンピックのマットに立つ。
高谷惣亮(ALSOK)の出場する74kg級は、昨年の世界選手権で高谷が敗れたアニウアール・ゲデゥエフが選ばれた。
代表チームは8月5日まで国内で合宿し、6日からはブラジル・サンパウロで合宿してオリンピックに臨むという。各階級の代表選手は下記の通り。
◎男子フリースタイル
▼57kg級 Lebedev, Viktor=2009・10年世界選手権55kg級優勝、2015年世界選手権3位
▼65kg級 Ramonov, Soslan=2014年世界選手権優勝、2015年世界選手権3位
▼74kg級 Geduev, Aniuar=2015年欧州大会優勝、2015年世界選手権3位
▼86kg級 Sadulaev, Abdulrashid=2014・15年世界選手権優勝
▼97kg級 Boltukaev, Anzor=2013年世界選手権96kg級3位、2016年欧州選手権優勝
▼125kg級 Makhov, Bilyal=2007・09・10年世界選手権120kg級優勝、2015年世界選手権3位