※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
全米学生(NCAA)選手権は3月15~17日、ミズーリ州セントルイスで行われ、昨年、58年ぶり2度目の優勝を遂げたペンシルベニア州立大が3階級で優勝し、128.5点を獲得して2年連続3度目の優勝を遂げた。
2位は、優勝者はなかったが113.5点をマークしたミネソタ大。1階級で優勝したアイオワ大が103.5点で3位となった。
ペンシルベニア州立大は、日本レスリング協会が発足する前に内藤克俊さんが留学してレスリング部に在籍。主将を務め、1924年パリ五輪に出場した。いわば日本レスリング界の歴史のスタートとなる大学。1980年代には日体大OBの大石八郎さんがコーチを務め、現在の日本協会の高田裕司専務理事や佐藤満強化委員長がコーチ留学している。1996年アトランタ五輪代表であり、同年のNCAA選手権を制した阿部三子郎選手も在籍した大学。日本となじみ深い。
コーチは2004年アテネ五輪の男子フリースタイル84kg級で優勝し、昨年、現役復帰して世界選手権に出場したカエル・サンダーソン。
大会最終日の最終セッションには1万8919人の観客を動員。3日間6セッションの総観客数は、史上最多だった昨年の10万4260人を上回り、11万2393人だった。