※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材・撮影=保高幸子)
リオデジャネイロ・オリンピックで世界の女子アスリートとして初の4大会連続優勝を目指す女子58kg級の伊調馨(ALSOK)が6月15日、成田空港発の日本航空でポーランドへ向けて出発した。18日(土)~19日(日)にスパワで行われる「ポーランド女子国際大会」に出場する(伊調の試合は19日)。
伊調は、この時期に単身で遠征する理由を「私の階級の上位はヨーロッパの選手が多い。ヨーロッパの選手と試合したいことと、オリンピック2ヶ月前で、ちょうどタイミングがいいから」と説明。欧州選手を相手に、最後の実戦練習で調整する。
今年1月のヤリギン国際大会(モンゴル)では、若手のモンゴル選手(オーコン・プレブドルジ)相手に、久しぶりに敗戦を経験した。このつまずきを「いいきっかけをもらった」と位置づけ、「この半年近く、反省点など見つめ直してきました。基本に帰り、レスラーにとって当たりまえのことである構えなどもやり直しました。今回、課題を持って臨みます。オリンピックでのいいレスリングにつなげたいです」と話した。
遠征には、全日本チームの笹山秀雄コーチ(自衛隊)が同行した。スパワでは同日、男子グレコローマンの「ピトラシンスキ国際大会」、男子フリースタイルの「ジオルコウスキ国際大会」も行われ、高谷惣亮(ALSOK)ら男子のオリンピック代表4選手も出場する。
![]() 1月の敗戦以来の試合出場へ挑む伊調馨(ALSOK) |
![]() 注目選手の出発に、早朝にもかかわらず多くの報道陣が駆けつけた |