2016.06.12

大会史上最多の594選手が参加し、新会場で開催…沼尻直杯全国中学生選手権第1日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 第42回沼尻直杯全国中学生選手権は6月11日、茨城県水戸市・青柳公園水戸市民体育館で過去最高の男女594選手が参加して開幕。各階級のベスト8以上がでそろった。

 昨年の全国中学生選抜大会42kg級優勝の芹沢雄生(大阪・吹田市民教室3年)が、93人がエントリーした47kg級の4回戦で小川琉生(三重・四日市南2年)に敗れる波乱があったが、同66kg級優勝で73kg級に出場した山田脩(愛知・ゼントータル3年)ら有力選手はほぼ順当に勝ち上がった。

 毎年、参加人数の最高を更新している同大会だが、今年は36人も増えて594選手。「600」の大台も見えてきた。

 開会式であいさつした日本協会の福田富昭会長は「伊調馨選手が誰もやったことがないオリンピック4連覇を目指して闘います。そのほかの代表選手も、全員、皆さんの中(全国中学生選手権)から出た選手です」と、この大会がオリンピックの登竜門になっている事実を挙げ、参加選手を激励した(注=吉田沙保里選手が中学生の時代は、この大会に女子はなかった)。

 全国中学生連盟の沼尻久会長は「本年度はオリンピックが開催され、(代表選手が)素晴らしい花火をあげてくれると思います。その花火を見守っていきたい。皆さんも心に残る1ページを刻んでください」と、出場選手の活躍を願う一方、「仲間の中には熊本震災に遭われた方がおります。心からお見舞い申し上げます」と、被災地と被災者を気遣った。

 今大会は九州地方から26人の選手が参加した。沼尻会長の「なんとか支援してあげたい」という呼びかけにより、日本協会、茨城県協会、水戸市、全国少年少女連盟、茨城県体育協会、全国中学生連盟の7団体から、伊調馨選手の直筆サイン、タオル、Tシャツ、水戸市グッズ、ポロシャツ、リュックサック、水筒が贈呈され、26人の選手に贈呈された。

 昨年まで大会会場だった茨城県立スポーツセンターは2019年茨城国体に向けての新体育館として生まれ変わるために取り壊されため、今年から3年間は青柳公園水戸市民体育館で行われる予定だ。

 第1日の成績は下記の通り。最終日は決勝までが行われる。

(文・撮影=増渕由気子)

全国中学生連盟・沼尻久会長のあいさつ

被災地の選手に記念品を贈る日本協会の福田富昭会長と茨城県協会の田山東湖会長(向こう側)


《トーナメント表》=第1日終了現在

男 子 38kg 42kg 47kg 53kg 59kg 66kg 73kg 85kg 110kg
女 子 34kg 37kg 40kg 44kg 48kg 52kg 57kg 62kg 70kg

※女子62・70kg級は出場選手数の関係で、第1日は試合なし