※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(3月31日実施、上位2選手が五輪出場枠獲得。日本代表:天野雅之=中大職)
昨年の世界選手権では、5位以内に入賞したアジアの選手がおらず、どの国も五輪出場枠を取っていない。
その中では、イランが2009年世界3位、アジア選手権・大会で優勝を重ねるなど、頭ひとつ抜け出ている状況。
韓国、カザフスタンが続き、中国、ウズベキスタンが追う状況。日本も2010年アジア選手権で2位に食い込んだ実力を持つ。
2009年世界選手権で3位に入賞したハビボラフ・ヨメ・アクラギ
【イラン】
2009年世界選手権3位のハビボラフ・ヨメ・アクラギ(Habibollah Jomeh Akhlaghi)の出場か。昨年はゴールデンGP決勝大会で優勝しながら、世界選手権は初戦で2009年世界王者に敗れた。しかし、今年2月のアジア選手権で優勝するなど実力は十分。
2011年アジア選手権優勝で、今年2月のヤデガー・イマム・カップ(イラン)でも勝ったダブード・アリシャラフ・アクバリ(Davood Aliashraf Akbari)、2009年アジア選手権優勝&2010年アジア大会優勝のタレビ・ナリマン・ネマトプール(Taleb Nariman Nematpour)など、だれが出てきても優勝候補であることは間違いない。
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3月17日にエントリーが判明し、ハビボラフ・ヨメ・アクラギが出場へ
【韓国】
2010年アジア選手権優勝&アジア大会2位の李世烈(Lee Se-Yeol)が出てくるだろう。昨年の世界選手権は3回戦で敗れて9位。2009年アジア選手権2位で、今年2月のアジア選手権に出てきたチョ・ヒョチュル(Cho Hyo-Chul)の可能性もある。
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3月17日にエントリーが判明し、李世烈が出場へ。
【カザフスタン】
今年1月のベービ・エムレ国際大会(トルコ)2位のダニエル・ガジエフ(Danyel Gadzhiev)の出場が決まっている。世界選手権を含めて大きな大会に出場した経験のない選手だが、前記の大会で同国選手最高の2位に入った実績が評価されたもよう。成長株であることが予想される。
【中国】
昨年と今年のアジア選手権で連続3位。昨年の世界選手権代表のデュアン・ニン(Duan Ning)が出場してくるだろう。昨年の世界選手権では、2008年北京五輪王者のアンドレア・ミングッジ(イタリア)に敗れて上位進出ならなかった。
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3月17日にエントリーが判明し、2010年アジア大会5位のマ・サンイ(Ma Sanyi)が出場へ。
【ウズベキスタン】
74kg級の選手のベシキ・サルダーゼ(Besiki Saldadze)が2月のアジア選手権で2位に入った。正式な階級アップか? 昨年アジア選手権3位で世界選手権代表(40位)のルスタム・サルトノフ(Rustam Sultonov)の出場も考えられる。
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3月17日にエントリーが判明し、無名のルスタム・アッサカロフ(Rustam Assakalov)が出場へ。