※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
リオデジャネイロ・オリンピックの世界予選最終戦に出場する男子グレコローマン・チームが5月1日、成田空港発の航空機での決戦の地、トルコ・イスタンブールに向けて出発した。男子グレコローマンの試合は、6日(金)の1日に全階級が行われる。それぞれの階級で上位2名(決勝進出)に入れば、オリンピック出場枠が獲得できる。
日本は59kg級と66kg級の2階級で資格を得ているので、残り4階級での出場を狙う。代表メンバーのうち、98kg級の斎川哲克(栃木・足利工高教)と130kg級の園田新(拓大)が3大会連続で挑み、残りの2階級は全日本選手権2位の選手が出場する。75kg級は鶴巻宰(自衛隊)、85kg級は角雅人(自衛隊)。
全日本王者が出場枠を取った場合は日本代表に内定。2位の選手が取った場合は、全日本王者と5月の全日本選抜選手権の期間中にプレーオフを行い、勝者が日本代表となる。
男子グレコローマンの西口茂樹・強化委員長(拓大教)は、25日からの全日本合宿(東京・味の素トレーニングセンター)を見て、「全体的な仕上がりはよく、トルコでは十分に闘える」と手ごたえを口にする。3連戦になる斎川と園田に関しては、「斎川は一番充実している。園田も2つの遠征をこなしただけあって、形になってきた。2人とも連戦の疲労もあるだろうけれど、2回の悔しさがプラスに働いていい動きをしている」と評価。
全日本合宿には数日間、全日本学生王者のオレッグ・ボルチン(山梨学院大)が参加し、重量級の選手たちの相手をしてくれたことも、最後のいい仕上がりに拍車をかけたようだ。
また、最終予選で予選初登場となる2人に対しても、「鶴巻は、1番手がカザフスタンやモンゴルで決めてしまったら終わり、という気持ちを作るのが難しい状況の中で、体重などのいろいろな面でしっかりと調整し、トルコは自分が出る、という準備をしていた。外国人対策をしっかりとやってきました。角は、自衛隊の元木(康年)コーチがマンツーマンでついて調整してきました」と、状況を話した。
男子グレコローマンの日本選手団は下記の通り。
◎役員
【監督】西口茂樹(拓大教)、【同コーチ】元木康年(自衛隊)、豊田雅俊(警視庁)、飯室雅規(自衛隊)
【トレーナー】近敏成(ハンズコーポレーション)、【ドクター】今井一博(日本協会スポーツ医科学委員会)
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◎選手
【男子グレコローマン】
▼75kg級 鶴巻 宰(自衛隊)
▼85kg級 角 雅人(自衛隊)
▼98kg級 斎川哲克(栃木・足利工高教)
▼130kg級 園田 新(拓大)