※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2013年7月6~17日にロシア・カザンで行われるユニバーシアードに、レスリングの3スタイル(男子グレコローマン、男子フリースタイル、女子)が加わる可能性が出てきた。
同大会は当初、レスリング競技としてベルト・レスリングの実施が予定されており、オリンピック・スタイルの予定はなかった。国際レスリング連盟(FILA)の公式ホームページの2013年大会予定では、最近になって3スタイルが加わった。
国際学生スポーツ連盟(FISU)の公式ホームページでは、今月6日からセルビア・ベオグラードで行われた欧州選手権の前日(5日)の会議に、2013年大会のエグゼクティブ・ディレクターが出席し、大会の開催にあたってFILAからの全面的な協力を取り付けた旨の記述がある。(注:実施競技としては「wrestling」となっているだけで、具体的なスタイルの明示はありません)
1959年に世界の学生スポーツの活性化を目的にスタートしたユニバーシアードは、レスリング競技は1973年の第7回大会(モスクワ)で初めて実施された。その後、1977年ソフィア大会(ブルガリア)、1981年ブカレスト大会(ルーマニア)でも実施されたが、以後は実施されず、2005年のイズミール大会(トルコ)で12大会ぶりに復活した。
1大会おいて2009年のベオグラード大会で実施される予定だったが、同国の経済上の理由で、レスリングは実施競技からはずされた。2013年大会で実施されれば、4大会ぶりの実施となる。カザンはモスクワの東側約800kmに位置する都市。
なお、今年の世界学生選手権は10月2~7日にフィンランド・コウルタネで行われる。