※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
オリンピック代表の内定を勝ちったばかりの渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)は齊藤将士コーチ(警視庁)と技術練習
栄和人強化本部長は、プロアマを問わずスポーツ界をにぎわせている賭博問題にからみ、日本代表選手としての心構えを訴えた。壁には日本オリンピック委員会(JOC)からの日本代表選手としての心構えの通達が貼られており、国民の期待を背負って闘う選手の意識を高めた。
「合宿の度に厳しく言っていることであり、ことさら強調することではない。他競技のことは分からないが、(一連の事件は)周囲からちやほやされ、特別扱いされてきたことによるおごりがあったのではないか。レスリングでは、吉田沙保里や伊調馨らにも、道場の清掃もやらせるし、十日町合宿ではトイレ掃除もやらせる。特別扱いは一切していない。そんなトップ選手を見ているので、若手選手も間違った道には進まないと思う」と話した。
また、アフリカの南スーダンの平和と安全を確保し、同国の発展のために派遣された自衛隊の南スーダン派遣施設隊第9次要員から日本代表選手に対する応援ビデオが届き、練習前に道場にあるテレビモニターにて全選手で視聴。
日本から遠く離れた地で頑張る自衛隊員の姿勢と、日本代表への熱き思いを受け、モチベーションを高めた。(注=近日中に、本ホームページにて公開します) 日本チームに紹介されるモンゴル若手選手。拍手で迎えられた
そのあとは、「どこまでやるかは考えていいません」とのこと。世界選手権7位、アジア選手権優勝という実績を持っているだけに、最低でも、世界での闘いを経験して区切りにしてほしいところ。この問いには、「気持ちが持てば、ですね。心と体がうまく一致すれば、来年の世界選手権まで、ということもあるかもしれません」と言う。
「そのまま気持ちが続けば、4年後も?」という問いには、明確な答えはなかったが、いずれにせよ、「応援してくれた人に、試合をしているところを見てもらいたい」と今後の方向性を話した。
合宿は14日まで行われる。