※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
リオデジャネイロ・オリンピックのアフリカ・オセアニア予選が4月1日、アルジェリア・アルジャーで開幕。男子グレコローマンが行われ、各階級の上位2選手がオリンピック出場枠を獲得。エジプトが5階級での優勝を含め全6階級で出場枠を手にした。
エジプトは59kg級で2014年世界選手権7位入賞のハイサム・マフモウド・ファフマイが勝つなど、75kg級を除く5階級で優勝し、75kg級は2位に入った。
オーストラリアからは、インドから国籍を変えた66kg級のビノド・クマールと、130kg級のイワン・ポポフがともに2位に入り、出場枠を獲得した。現在29歳で、身長204cmのポポフの父、ウラジーミル・ポポフはソ連のグレコローマン90kg級の選手として1987年の世界選手権で優勝し、翌年のソウル・オリンピックでも3位に入った強豪選手。
イワンは2003年、17歳の時にオーストラリアへ移り、のちにオーストラリア国籍を取得。母国でも練習を積み、2010年のコモンウエルズ大会ではオーストラリアのレスリング選手として初めて優勝を成し遂げた。2012年ロンドン・オリンピックには、アフリカ&オセアニア予選のみに出場し、3位に終わって出場枠を取れなかった。その後、国際大会への出場はなかった。
オーストラリアのレスリングは、1948年ロンドン大会のフリースタイル73kg級でエドワード・ガラードが銀メダルを取って以来、メダルを取った選手はいない。68年ぶりのメダル獲得なるか。
各階級の成績は下記の通り(太字がオリンピック出場枠を獲得)。
◎男子グレコローマン
【59kg級】
[1]Fahmy, Haitham Mahmoud(エジプト)
[2]Messaoudi, Mehdi(モロッコ)
[3]Benbrih, Billel(アルジェリア)
【66kg級】
[1]Kahk, Adham Ahmed Saleh(エジプト)
[2]Kumar, Vinod(オーストラリア)
[3]Thomas, Lukas Makana(ナンビア)
[3]Miller, Craig(ニュージーランド)
【75kg級】
[1]Ait Ouagram, Zied(モロッコ)
[2]Sebie, Mahmoud Fawzy Rashad Mohamed(エジプト)
[3]Boudjemline, Akram(アルジェリア)
[4]Selmi, Wael(チュニジア)
【85kg級】
[1]Saad, Ahmed Mohamed Ibrahim(エジプト)
[2]Boudjemline, Adem(アルジェリア)
[3]Sahli, Khalid(モロッコ)
[3]Missaoui Mohamed, Iskender(チュニジア)
【98kg級】
[1]Abd El Wahab, Hamdy Moustafa(エジプト)
[2]Haloui, Hamza(アルジェリア)
[3]Atafi, Choukri(モロッコ)
【130kg級】
[1]Abdellatif, Mohamed Ahmed(エジプト)
[2]Popov, Ivan(オーストラリア)
[3]Bouachium, Ali(アルジェリア)
[3]Chebbi, Radhouane(チュニジア)