※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
イザベル・サンボウ選手とUWWネナド・ラロビッチ会長
世界レスリング連盟(UWW)は女子の普及と発展のため、女性委員会によって女性スポーツ賞を創設。第1回の受賞者に、アフリカの大会を9度制しているイザベル・サンボウ選手(セネガル)を選び、国際女性デーの3月8日に発表した。副賞は賞金1万ドル(約113万円)。
同選手は2012年ロンドン・オリンピック48kg級5位で、現在は53kg級に上げてリオデジャネイロ・オリンピック出場を目指している。アフリカを代表する女子選手で、昨年1月のUWWの女子普及キャンペーン「スーパー8」のメンバーとして、世界の女子レスリングの普及にも努めている。
受賞の候補には、イラン協会のファルナス・パナヒーザデ氏、アメリカンサモア協会のアイレン・カネ氏も挙がっていたが、国内だけではなく国際舞台におけるサンボウ選手の活躍がより評価されての受賞となった。
同選手は「とても光栄です。私はレスリングを愛しています。この賞は私にさらなる活躍の場を与えてくれます。私の活動はスタートしたばかりです」とコメントした。
UWWのネナド・ラロビッチ会長(セルビア)は「私達はサンボウ選手がマットの内外でやってきたことを誇りに思う。彼女の行動は世界の女子レスリング界を勇気づけるものだ。女子のさらなるリーダーシップの立場を期待するとともに、女子のコーチや審判の舞台での改革も期待したい」と話した。
同会長は女性デーの8日、国際オリンピック委員会(IOC)のフォーラムに参加し、IOCのトーマス・バッハ会長(ドイツ)から2018年ユース・オリンピックにおけるレスリングの競技の男女同数の実現に対する感謝の言葉をあらためて受けた。