2016.02.20

【アジア選手権/第3日・特集】オリンピックは登坂選手と一緒に金メダルを…69kg級・土性沙羅(至学館大)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 女子69kg級の土性沙羅(至学館大)が3試合に圧勝。3年連続世界のメダリストの実力を十分に見せつけ、2年ぶり(自身としては2大会連続)のアジア・チャンピオンに輝いた。

 各試合に最低1度、合計4度の4点タックルを決め、豪快さでの群を抜く強さを見せた。「課題だった自分のレスリングを怖がらずにやり、失点を少なくするというレスリングができたのでよかった。思い切りいこうと心掛けたことが、4点タックルが何度も決まった理由です」と振り返る。

 反省点は、力で負けてしまうことがあり、相手のペースになってしまった場面があったこと。「あと半年間で直していきたい」と、外国選手のパワーに対抗する技術や戦術のマスターを課題に掲げた。

 昨年の世界選手権(米国)の69kg級は、土性を破った中国選手(周風)が2位となり、モンゴル選手も強いが、今回出場してきた選手はその2ヵ国を含めて2番手と思える選手。このメンバーの中なら優勝は当然といったところ。「勝って当りまえ、というか、勝たなければオリンピックでの金メダルは取れないでしょう」と、控えめな言葉の中にも自信をのぞかせた。

 それでも、48kg級の登坂絵莉選手が敗れたことで気が引き締まり、「絶対に優勝しなければ」という気持ちになったという。「登坂選手と一緒に優勝したかったが、オリンピックは絶対に一緒に優勝したい。この半年間、レスリングを最優先にして、たくさん練習していきたい」と、気持ちを奮い立たせた。