※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(3月30日実施、上位2選手が五輪出場枠を獲得。日本代表:高谷惣亮=拓大)
3年連続で世界のメダルを取っているイランのほか、カザフスタンが出場枠を獲得している。
残った国では、2008年北京五輪銀メダリストと昨年のアジア・チャンピオンの2選手を擁するウズベキスタンが最大の敵になるだろう。他に中国、韓国、モンゴル、インドあたりがあなどれない存在。
2008年北京五輪でブバイサ・サイキエフ(ロシア)を追い詰めたソスラン・ティギエフ(赤)
【モンゴル】
2010年アジア大会3位のドルジバーンチグ・ゴンモドルジ(Dorjvaanchig Gombodorj)は、昨年の世界選手権は不出場だったが、今年1月のモンゴル・オープンで優勝し、今月のアジア選手権で5位。昨年の世界選手権代表のウヌルバト・プレブジャフ(Unurbat Purevjav)は、66kg級で闘っていた選手で、74kg級ではまだ実績がない。
【中国】
2010年以降、チャン・チョンヤオ(Zhang Chongyao)が主要大会に出ている。昨年のアジア選手権2位、プレ五輪3位、今年のアジア選手権3位とコンスタントに上位に食い込んでいる。勢いがつけば怖い存在になるだろう。
【韓国】
2010年アジア大会3位の李潤石(Lee Yun-Seok)は、昨年の世界選手権は初戦敗退。昨年11月のヘルシンキ・オープンではロシアの若手選手を破って優勝しており、今度のアジア予選にも出場が予想される。
【インド】
2009年世界選手権で3位に入ったラメシュ・クマール(Ramesh Kumar)は、最近は国際試合に出ていない。2010年アジア選手権で優勝したナラシン・ヤダフ(Narsingh Yadav)は昨年の世界選手権はカナダ選手に敗れての初戦敗退。アジア王者の実績はあるが、そう恐れる相手とは思えない。今月のアジア選手権で5位となったディーパクは、3月に20歳になるジュニア選手。まだアジアの上位は難しいのではないか。
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3月17日にエントリーが判明し、ナラシン・ヤダフが出場へ