2016.02.09

東京・味の素トレーニングセンターのマットがリオデジャネイロ仕様へ…2月18日に全面交換

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 2012年のロンドン・オリンピックの前に、オリンピックで使用されるマットとキャンバスに変更された東京・味の素トレーニングセンター・レスリング場のマットが、今度はリオデジャネイロ・オリンピック仕様に変更される。今回の全日本合宿~ナショナル・トレーニング・システム(NTS)中央研修会の終わる2月18日に交換するので、現在のマットでの練習は今回の合宿が最後となる。

 レスリングのキャンバスは、長い間、中央が黄色でゾーンが赤色という色が続いてきた。昨年から紺色をベースに、ゾーンがオレンジ色に変更されており、黄色と赤色のキャンバスも今回が最後となる。

 ロンドン仕様のマットは、当初、「柔らかすぎるのでは?」との声があったが、実際のマットもその柔らかさだったという。本番と同じマットで練習を積んだことが勝利の一因だったと考えても差し支えあるまい。

 男子フリースタイルの田南部力コーチ(警視庁)は「ロンドン・オリンピックの好成績は、このマットのおかげといっても過言ではない。本当にお世話になりました。感謝しています」と名残惜しそう。

 6面分のマットとキャンバスは地方のキッズ・クラブに引き取られ、“第2の人生”を歩む予定。「オリンピック選手の汗がしみついたマットです。そこで汗を流した選手の中から、将来のオリンピック選手が生まれることを願っています」と続けた。

 新しいマットとキャンバスは、すでに昨年の世界選手権(米国・ラスベガス)などで使用されている。同コーチは「練習場では、どんなイメージを感じますかね。青系統の方が集中できるような気がします。ただ、新しいマットはすごく滑るもの。けがのないよう、十分に注意させたい」と話した。

 2月24日の男子フリースタイルの合宿スタートが、リオデジャネイロ仕様マットの“デビュー戦”となる。