2015.11.25

11・27~29ゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)出場の男子グレコローマンと女子のチームが出発

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 11月27日(金)~29日(日)にアゼルバイジャン・バクーで行われるゴールデンGP決勝大会に出場する男子グレコローマン・チームが11月24日、成田空港から、女子チームが25日未明、羽田空港から、それぞれ出発した。

 男子グレコローマンの豊田雅俊監督(警視庁)は「それぞれの選手が取り組んでいる課題に取り組み、今後の選手生活につながるような試合を期待したい」と言う。この大会が最終目標ではないので、必ずしも結果は求めないが、「自分のやるべきことをしっかりやれば、おのずと結果はついてくる」と話し、上位進出を期待した。

 女子の吉村祥子監督(エステティックTBC)は「今回から出場の規定が変わって世界のトップ選手が数多く参加することになった。それらの選手を相手に、日本の若手選手がどこまで闘えるか。金メダルの数は明言できないが、若手選手が世界のトップ選手を相手にどこまで通用するかを見るには最高のチャンス。持っている力を十分に発揮し、だれが相手でも勝つことを目標に頑張ってほしい」と期待。

 全日本選手権が近く、けがや体調の問題もあるが、「この大会に出ると決めた以上、100パーセントの力を出さないと意味がない。自分の力のすべてを出すことを考え、金メダルを取りにいってほしい」と。話した。

 斎藤将士コーチ(警視庁)は「若手のメンバー。結果を求めてほしいが、自分のやってきたことを試すことを第一前提とし、そのうえで優勝を目指してほしい」とリクエスト。日本は常にマークされており、「プレッシャーになるとは思うが、誇りをもって闘ってほしい。 世界で勝ち抜くには、それらのプレッシャーを乗り越えなければならない。しっかりと受け止め、その中で100パーセント、120パーセントの力を出すことを望んでいる」と話した。

 2011年のこの大会(63kg級)で優勝経験のある昨年のアジア大会63kg級金メダリストの渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)は、今回は69kg級に出場する。女子で唯一オリンピックの出場枠を取っていない75kg級で全日本選手権に出場するため増量しており、今回はその前に1階級上で実戦を経験するといった形だ。

 「初めての階級。世界トップの選手が出ていようとも、勝ち進んで優勝できるように頑張りたい」。現在は、食事をしたあとの体重が約69kgまで増えた。いきなり75kg級で闘うのではなく、69kg級で闘ったうえで75kg級の試合に臨めるのは幸いなことだろう。「結果も大事だが、75kg級で出るにあたっての闘い方を感じてきたい」と話し、重量選手相手の対策を感じ取ることがテーマのようだ。

 日本選手団は下記の通り。女子が28日(土)、男子グレコローマンが29日(日)に行われる。


 ◎役員

【男子グレローマン監督】豊田雅俊(警視庁)

【女子監督】吉村祥子(エステティックTBC)、【コーチ】齊藤将士(警視庁)、志土地翔大(至学館大職)、【トレーナー】佐藤守重(ファクトリージャパングループ)
【審判】篠原正樹(吉原工高教)

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 ◎選手

 【男子グレコローマン】
▼59kg級 文田健一郎(日体大)
▼85kg級 角  雅人(自衛隊)
▼98kg級 山本雄資(警視庁)

 【女子】
▼48kg級 五十嵐未帆(至学館大)
        志土地希果(ジェイテクト)
▼53kg級 向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
        角谷萌々果(至学館大)
▼55kg級 菅原ひかり(至学館大)
▼58kg級 香山芳美(早大)
▼60kg級 川井友香子(愛知・至学館高)
▼63kg級 村田夏南子(日大)
        源平彩南(至学館大)
▼69kg級 渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)
        古市雅子(日大)
▼75kg級 阿部梨乃(日大)