※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2000年シドニー五輪のグレコローマン130kg級で12年間無敗のアレクサンダー・カレリン(ロシア)を破って金メダルを取ったルーロン・ガードナー(米国=40歳)が、現役復帰へ向けて始動。1月27日にコロラドスプリングズで行われた団体戦「KiKi Cup」に出場し、4戦全勝をマークした。
2004年アテネ五輪で銅メダルを取った時のガードナー
昨年、増えすぎた体重を落とすためにテレビ番組の「Biggest Loser」に出演し、“衆人環視”のもとで減量に挑戦。汗をかくことで現役への思いが再燃し、復帰へ向けてトレーニングを積んでいた。「KiKi Cup」は、今月初めの「デーブ・シュルツ記念国際大会」に出場する外国チームを相手にした親善大会。ガードナーはインド2選手、スペイン選手、イタリア選手を相手に全勝で、トータルスコアは25-0という圧勝だった。
この大会は計量を行っておらず、正式の大会に出場するには、あと30ポンド(約13.6kg)落とす必要があるという。ガードナーは「いい経験ができた。ちょっと重たいが、強さもスピーもグッド。オリンピックイヤーに、とてもエキサイティングな気持ちだ」と話した。
最大の敵と思われる2008年北京五輪代表のドレミエル・バイヤーズは、昨秋の「サンキスト・キッズ国際大会」「NYACホリデー・オープン」、今回の「デーブ・シュルツ国際大会」と、米国内での国際大会を3大会連続で優勝し、実力を見せているが、その壁を破れるか。