※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子フリースタイル60kg級全日本王者の前田翔吾(ニューギン)が2月7日、「ヤシャ・ドク国際大会」(2月10~12日、トルコ・アンカラ)出場のため、成田空港発のトルコ航空で出発した。井上謙二コーチ(自衛隊)が同行した。
国内で強化する選手が多い中、前田は「けがのリスクもありますが、強くなるために国際大会をこなす必要があると思いました。去年2月のデーブ・シュルツ記念国際大会(米国=2位)以来、国際大会を闘っていませんし、プレーオフに勝ってオリンピック代表に決まってからでは、(国際大会で鍛える)時間が足りないでしょうから」と話し、あくまでもオリンピック出場を前提とした強化スケジュールであることを口にした。
「ヤシャ・ドク国際大会」は、2009年に全日本のメンバーとして初めて出場した国際大会。その時は初戦敗退に終わったが、その経験をもとに続く「ダン・コロフ国際大会」(トルコ)で3位、アジア選手権(タイ)で5位と飛躍し、同年の世界選手権出場へつなげた。
「初心に戻る」ことも理由のひとつで、「全日本合宿でやってきたことを試してみたい」と話した。