※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
地元の大阪で優勝を決めた小川翔太(茨城・霞ヶ浦)
高校進学までは大阪・堺市にある初芝ジュニア教室でレスリングをやっていた。大会が開催されている堺市は地元。故郷に錦を飾ったわけで、「大阪の多くの人に育ててもらった。恩返しができました」と感慨深そう。
「去年のこの大会は5位で悔しい結果だった。(今年の)インタハーイは団体戦こそ2位だったけど、個人戦はいい結果ではなかった(3回戦敗退)。今夏は絶対に…」と、何が何でも優勝を目指して臨んだ大会だった。 応援に来た両親とともに
2013年にもセルビアで行われた同選手権42kg級に出場しているが、初戦敗退だった。世界で勝つことの厳しさは肌で知っている。国内での圧勝優勝は世界で勝つための条件と自分自身に課していたようだ。
「目の前の試合を1試合ずつ勝っていき、将来はオリンピックへ行きたい」。“将軍”が変わっても、高校レスリング界に不滅の金字塔を築いた霞ヶ浦からは次々と強豪が輩出されそうだ。