※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
全日本学生選手権の男子グレコローマンは8月18~19日に東京・駒沢体育館で行われる。世界選手権(9月7~12日、米国・ラスベガス)へ出場する80kg級の前田祐也(拓大)と130kg級の園田新(拓大)は不参加。8月11~12日の世界ジュニア選手権(ブラジル・サルバドル)に出場した選手のうち何人かは本来の階級より上の階級に出場する。30時間にわたる移動と上の階級の壁を破れるか。
各階級の見どころを探った。
《組み合わせ》
男子グレコローマン | 59kg | 66kg | 71kg | 75kg | 80kg | 85kg | 98kg | 130kg |
◎男子グレコローマン
【59kg級】
昨年の優勝選手(太田忍)は66kg級にエントリーしたので、同2位の文田健一郎(日体大)が優勝候補の最右翼。全日本大学グレコローマン選手権2位の井上征洋(拓大)がどう挑むか。お互いに勝ち上がれば決勝で対戦。
2年前に2位に入った北村侑磨(専大)、昨年の東日本学生秋季新人選手権優勝の竹下雄貴(日体大)、今年のJOC杯55kg級優勝の難波陽(青山学院大)、東日本学生春季新人選手権優勝の松井涼(専大)らが優勝戦線にからめるか。
------------------------------- 66kg級にエントリーした太田忍(日体大)
【66kg級】
昨年59kg級で優勝し、世界の舞台でも実績のある太田忍(日体大)が参戦。昨年の全日本大学グレコローマン選手権優勝の堀後雄太(拓大)と優勝を争うか。順当に勝ち上がれば準決勝で対戦。太田のブロックには全日本選抜選手権3位と成長著しい高橋昭五(日体大)もいる。決勝はだれが勝ち上がってくる。
反対側のブロックには、昨年3位の雨宮隆二(山梨学院大)、全日本大学グレコローマン選手権3位の魚住彰吾(専大)、JOC杯優勝で世界ジュニア選手権で銅メダルを取ったばかりの河名真寿斗(専大)が決勝進出を争いそう。
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【71kg級】
昨年の優勝選手(屋比久翔平)は80kg級へ、同2位選手(湯田敬太)は負傷欠場。同3位の菅原翔太(福岡大)、全日本大学グレコローマン選手権66kg級3位の森俊樹(九州共立大)が西日本学生界の意地を見せるか。
菅原のブロックにはJOC杯66kg級優勝の澤田夢有人(日体大)、森のブロックには昨年75kg級3位の近藤雅貴(専大)や全日本大学グレコローマン選手権75kg級2位の永井凌太(拓大)がいる。
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【75kg級】
昨年の二冠王者、阪部創(神奈川大)に、昨年2位の花山尚生(福岡大)、同3位の宇野寿倫(日体大)、全日本大学グレコローマン選手権80kg級3位の武田光司(専大)らが挑む。阪部と武田が同じブロック、花山と宇野が反対のブロック。
昨年の東日本学生秋季新人選手権71kg級優勝の小林隆介(拓大)、今年の東日本学生春季新人選手権優勝の末本隼哉(神奈川大)らが上位へ食い込めるか。
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【80kg級】
世界選手権代表の前田祐也(拓大)は不出場。昨年の優勝選手(奥井眞生)はフリースタイルに専念、同2位選手(塩川貫太)は85kg級に出場。同3位の菊本涼馬(国士舘大)と全日本大学グレコローマン選手権3位の関口巡(福岡大)が決勝で対戦するか。
菊本のブロックには昨年の東日本学生春季新人選手権優勝の東桂祐(神奈川大)、関口のブロックには昨年71kg級で学生二冠を制した屋比久翔平(日体大)と西日本学生選手権優勝の榎本凌大(同志社大)がいる。決勝へ進出し、栄冠を勝ち取れるか。
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【85kg級】
昨年優勝の与那覇竜太(専大)と全日本大学グレコローマン選手権優勝の岡嶋勇也(拓大)がエントリー。順調に勝ち上がれば決勝で対戦する。
与那覇のブロックには、昨年80kg級2位の塩川貫太(日体大)がいて、2回戦で対戦する組み合わせ。与那覇が意地を見せられるか。
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【98kg級】
昨年、1年生王者に輝いた奈良勇太(日体大)、全日本大学グレコローマン選手権で奈良にリベンジして優勝した志喜屋正明(国士舘大)の闘いが再現されるか。奈良はJOC杯ジュニア96kg級、東日本学生春季新人選手権両スタイル優勝と波に乗っている。
志喜屋のブロックには、昨年3位の近藤千加良(国士舘大)、昨年の東日本学生春季新人選手権85k級優勝の服部弘慶(拓大)がいる。志喜屋の壁を超えられるか。
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【130kg級】
2013年に1年生王者に輝いた第一人者の園田新(拓大)は世界選手権に備え、昨年に続いて不出場。同2位のオレッグ・ボルチン(山梨学院大)、同3位の津田大健と藤田悠矢(ともに中京学院大)、全日本選手権4位の日坂侃生(中大)の争いとなるか。JOC杯120kg級優勝の貝塚賢史(山梨学院大)がからめるか。
ボルチンと日坂が同じブロック、津田、藤田、貝塚が反対のブロック。