※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影:吉本収コーチ=米国コロラド州コロラドスプリングズより)
【1月30日(月)】
今年度の全日本学生選手権(インカレ)と両スタイルの全日本大学選手権の成績によって選抜された学生選抜日本代表チームは、2月2日~4日まで米国コロラドスプリングズで開催される「デーブ・シュルツ記念国際大会」へ向け、成田空港を午後5時すぎ、出発した(昨年は、ナショナルチームが参加)。
成田空港を出発しロサンゼルスへ。トランジットのため6時間の待ち時間を経て、国内線でコロラドスプリングずへ降り立ち、現地バスにて午後8時に大会会場および宿泊先のUSOTC(United States Olympic Training Center)へ到着。のべ約18時間の長旅であった。当たり前であるが、日付は30日のまま…。
コロラドスプリングズは、アメリカ合衆国コロラド州の中心地に位置する同州で2番目に大きな都市。ロッキー山脈の東側、海抜約1800mとかなり高地である。現在の気温は5度くらいであるが、室内暖房はしっかりしているため半袖でも大丈夫なほど、外に出ない限り寒さは感じない。
![]() コロラドスプリングズよりロッキー山脈を臨む |
![]() トレーニングセンター内 |
【1月31日(火)】
各自朝食後、9時からマット練習を行った。ここでは、大会前の練習をスタイル毎にスケジュールを組んでおり、各国選手が同じスケジュールで練習していた。(1週間前くらいから組まれていた)
その時間はグレコローマンスタイルであったが、時差もあり、早く身体を慣れさせる必要があるため、フリースタイルも同時間で軽めに動いた。
大会前の練習風景
外国人選手との対戦経験の浅い学生にとっては、大会前に肌を合わせることができ、緊張感を良い意味で和らげる絶好の機会となった。スパーリングをした選手の多くは、外国人選手のプレッシャーの強さに圧倒されるとともに、「息が上がるのが早い」と訴え、高地であることを実感させられていた。(練習風景写真)。
その後、ミーティングを行い、各自のペースで夕食を摂り、就寝。時差ボケのため、早めに就寝したようである。
ここは日本の味の素トレーニングセンターのようなオリンピック・トレーニング施設であるため、会場と宿泊が同施設内にあることと、海外遠征で苦労する洗濯も宿舎内のランドリーで済ますことができるため、選手の負担も少ない。引率としても、食事や移動に気を使うこともないので気が楽である。
ただ、ベットの位置が高いため気をつけないと…。
![]() 現役復帰したルーロン・ガードナー |
![]() 米国のベッドは床からの高さが日本よりは高い |
【2月1日(水)】
この日は、練習スケジュールが決められておらず、各国やクラブチーム毎に練習を行う。日本は午前9時30分からイタリアのフリーチームと練習。約1時間半の打ち込み・スパーリングを行い、フリースタイルは翌日の計量に合わせてサウナで体重調整を行った。
午後はフリータイム。ショッピングに行く者や宿舎でリラックスする者、それぞれに時間を過ごした。
大会スケジュールは、初日(2日)が女子、第2日(3日)がフリースタイル、第3日(4日)がグレコローマンとなっている。参加国・人数などは公表されていない。
明日はフリースタイルの計量。体重調整も全員順調なので、午前に調整。あとは、くじ引きを頑張るのみである。
![]() 左から須藤元気監督、滝山将剛団長、小池邦徳審判員 |
![]() イタリア選手と練習する96kg級の有薗選手 |