2015.08.04

男子フリースタイルの全日本チームが合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界選手権(9月7~12日、米国・ラスベガス)の代表選手を含めた男子フリースタイルの全日本チームが8月3日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタートした。

 今年は全日本学生選手権が早い日にあるため(8月18日開幕)、学生選手の多くが所属での練習や合宿に参加。通いで参加する学生選手はなく、選手数は多くなかったが、練習を指揮した松永コーチは「ハイレベルの選手が集まっているので十分練習になります」と、質を求めた練習を強調。

 「ポーランド遠征での大会を経て、それぞれの選手が見つけた課題に取り組んでもらいたい。あとは体力強化です」と話す。東京は観測史上最多タイとなる4日連続の猛暑日(気温35度以上)。レスリング場はエアコンがきいているので暑さは感じないが、2日目からはランニングもメニューにあり、選手はかなり絞られそうだ。

 合宿には、勤務の関係で7月の十日町・菅平合宿には参加できなかった70kg級代表の小島豪臣(神奈川・中原養護学教)が参加した。仕事との折り合いをつけ、8月は練習に専念できるという。昨年も大会前の土日曜日に全日本合宿に参加したことがあったが、通しで全日本合宿に参加するのは、2012年ロンドン・オリンピックを目指していた時以来となる。

 ふだんは法大のコーチとして学生選手を指導しつつ、自身の練習もしている状況。「指導もやりがいを感じますが、全日本合宿は自分の練習に集中でき、新鮮な気持ちです。久しぶりにわくわく感があります。燃え尽きないよう練習をこなし、世界選手権に臨みたいです」と言う。

 久しぶりの全日本合宿に、「スタミナ的にはきついですね」とのこと。しかし、「こういう練習をしないと世界では勝てないので、少しずつ練習量を増やしていきたい。ボクが最年長ですよね。若いトップ選手とがんがんスパーリングしたい」と気合を入れた。

 合宿は9日まで。その後、所属での練習を経て、17日から再び味の素トレセンに集まり、米国に向けて出発するまで同所を拠点に最終合宿する。

松永共広コーチの技術指導

1組あたりのスペースを広く使ってのスパーリング

世界選手権代表決定後、初の全日本合宿参加の小島豪臣(70kg級=神奈川・中原養護学教)

7月24日に父親になり、張り切る松本篤史(86kg級=ALSOK)