※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
スペインへ向かった学生選抜チーム
全日本学生連盟会長の藤沢信雄団長(大東大監督)は「今回のメンバーの中に来年のオリンピック出場に手が届く選手もいるかもしれない。こうした大会で実績を残してほしい。目標は2020年東京オリンピックかもしれないが、来年のリオデジャネイロ・オリンピックに出るつもりで頑張ってほしい」と期待した。
男子フリースタイルの監督を務める同連盟の吉本収強化委員長(神奈川大監督)は「来年10月の世界学生選手権へ向けた強化の一環。かなりの国と選手が参加することが分かり、気を引き締めていきたい。2020年オリンピックの中心となるべく選手。いい経験を積ませたい」と話した。
3スタイルを1日でやるため、全日程が終了するのは午後10時半の予定。選手には「この時間より遅れる可能性もある。どんな状況下でも力を発揮できるように」と注文した。
男子グレコローマンの須藤元気監督(拓大監督)は、学生の遠征に同行するのは3回目。自身も国際大会の雰囲気が分かった頃で、「場にのまれず、選手たちがベストを尽くせるようサポートしたい。体調万全で挑んでほしい」と期待し、女子の嘉戸洋監督(環太平洋大監督)は「全員優勝が目標だが、成績以外に得るものを持ち帰ってほしい。得たものを具体的に言えるような遠征にしたい。次代をになえるような闘いを期待したい」と話した。
チームの中で唯一、今年の世界選手権(9月7~12日、米国・ラスベガス)代表でもある女子60kg級の栄希和(至学館大)は「優勝して世界選手権につなげたい」ときっぱり。昨年12月の全日本選手権を制しながら。この冬は負傷の治療のため海外遠征には参加していない。「ちょうどいい時期に実戦練習ができてよかったです。外国選手相手の闘いを経験してきたい」と、実力アップの絶好の機会ととらえた。
日本選手団は下記の通り。
![]() 吉本収強化委員長のあいさつ |
![]() 各スタイルの主将。左から阪部創(男子グレコローマン=神奈川大)、栄希和(女子=至学館大)、山本康稀(男子フリースタイル=日大) |
◎役員
【団 長】藤沢信雄(大東大職)、【副団長】多賀恒雄(明大教)
【男子フリースタイル監督】吉本収(神奈川大監督)、【同コーチ】太田拓弥(早大コーチ)
【男子グレコローマン監督】須藤元気(拓大監督)、【同コーチ】藤山慎平(九州共立大コーチ)
【女子監督】嘉戸洋(環太平洋大監督)
【帯同審判】土居克也(愛媛・北条高教)
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◎選手
【男子フリースタイル】
▼57kg級 中村倫也(専大)
▼61kg級 有元伸吾(近大)
▼65kg級 高谷大地(拓大)
▼70kg級 多胡島伸佳(早大)
▼74kg級 浅井 翼(拓大)
▼86kg級 白井勝太(日大)
▼97kg級 山本康稀(日大)
【男子グレコローマン】
▼59kg級 文田健一郎(日体大)
▼66kg級 堀後雄太(拓大)
▼75kg級 阪部 創(神奈川大)
▼85kg級 与那覇竜太(専大)
▼98kg級 奈良勇太(日体大)
【女子】
▼48kg級 藤沢志穂(九州共立大)
▼53kg級 入江ななみ(九州共立大)
▼55kg級 望月芙早乃(環太平洋大)
▼58kg級 増田奈千(環太平洋大)
▼60kg級 坂野結衣(日大)
▼63kg級 栄 希和(至学館大)