※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
タックルの指導をする笹山秀雄コーチ
笹山秀雄コーチ(自衛隊)は、ワールドカップで見つかった課題として、くっついては離れる傾向が多く、しっかりと組み合おうとしないことが少なくなかったことを挙げ、「組み合っての崩し」を合宿のメーンテーマとして掲げた。
「相手の頭をしっかり落とさないと浮いてこない。フェイント、崩し、フェイント、崩しの連続で勝つパターンをしっかり確立させたい」と話し、他にタックルへ行って最後までしっかりと攻撃することなどの基本技術の点検を求めた。
今年初の全日本合宿参加となった伊調は「けがはまだ完治していませんので、様子を見ながら調子を上げていきます。全日本の合宿はみんな一生懸命にやっているので刺激になります」と言う。
最近、冬はヤリギン国際大会(ロシア)などに参加して実戦を通じて強化してきたが、今年はそれがかなわなかった。その分、5月のアジア選手権(6~10日、カタール)への出場を希望しており、アジア選手権へ向けて万全のコンディションをつくっていく予定だ。
53kg級での国際大会を経験したばかりの浜田も左ひざが治り切っておらず、けがの治療と並行しての参加。「(吉田)沙保里さんに勝つために練習をしっかりやりたいけど、6月の全日本選抜選手権までに100パーセントにもっていきたい」と、焦らずに調整していく腹積もり。
4月からは社会人となり、「自覚を持って頑張りたい」と気を引き締めた。
![]() 負傷も快方に向かい、アジア選手権へ向けて汗を流す伊調馨(ALSOK) |
![]() 6月の決戦へ向かって練習する浜田千穂(日体大) |