※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ロシアへ向けて出発した男子フリースタイル・チーム
今回のチームは、全日本チャンピオンはいないが、2012年ロンドン・オリンピック銅メダリストの湯元進一(自衛隊)を筆頭に大学1年生の小柳和也(山梨学院大)と浅井翼(拓大)までの新旧混合チーム。
田南部力監督(警視庁)は「ベテランは今までの経験を生かした闘いを、若手はいい経験を積んでもらいたい。臆した試合をしてしまうと(1試合で終わり)遠征がすぐに終わってしまう。積極果敢に挑んで試合を数多くこなせるようにしてほしい。そのために勝たなければならない」と、経験を積む中にも勝つことを要求。「試合に出てしまう欠点を見つけてほしい」と話した。
大会前の合宿練習はないが、現地では地元の選手が大会に向けて合宿しており、その練習に加われそうとのこと。「大会の直前なので全力ではやってくれないだろうけど、外国選手と闘いの手触りであっても感覚を経験してほしい。(外国選手に)積極的に挑むことも、場数をこなさないとできない。積極的に向かっていかせる」との方針をしめした、
選手にアドバイスする田南部力監督(中央)
昨年秋にヤクーツで行われたドミトリー・コーキン国際大会に続くロシア遠征となる57kg級の湯元は「ヤリギン国際大会は2回目。前回(2011年)が3位だったので、それ以上の成績を目指します。その時は、ロンドン・オリンピックで優勝することになるジャマル・オタルスルタノフ(ロシア)に負けた。レベルの高い大会です。しかし、目標は6月(全日本選抜選手権)なので、それに向けての収穫を得てきたい」と話した。
参加選手は下記の通り。女子チームは19日にモスクワ経由で現地入りする。
■全日本遠征に初参加の小柳和也(山梨学院大=級全日本選手権57kg級3位)「これまでカデットでしか遠征を経験したことがない。ジュニアを飛び越えていきなり全日本に遠征に参加することに緊張しているが、シニアでどこまで通用するか確かめてきたい。ロシア選手は力があって、体が柔らかいという印象を持っている。どこまで通用するか楽しみです」
■同・浅井翼(拓大=全日本選手権74kg級3位)「シニアの遠征は初めて。やはり雰囲気が違います。レベルも違うと思うので緊張と不安があるが、楽しみでもある。ロシアのレスリングはフリースタイルで一番という印象。その中で自分のレスリングがどこまで通じるかをしっかり経験してきたい。不安が3で、期待が7といった感じです。(この階級の世界王者はロシアのデニス・ツァルグシュ)出てくるかどうかは分かりませんが、闘ってみたい」
《大会日程》
1月23日(金) 男子フリースタイル57・74kg級 / 女子53・58・60・69kg級
24日(土) 男子フリースタイル61・65・70kg級 / 女子48・55・63・75kg級
25日(日) 男子フリースタイル86・97・125kg級
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◎役員
【男子フリースタイル監督】田南部力(警視庁)、【同コーチ】鈴木豊(自衛隊)
【同トレーナー】太田暁央(自衛隊)
【女子監督】山本英典(自衛隊)、【女子コーチ】志土地翔太(至学館大職)
【女子トレーナー】高橋あすか(ファクトリージャパン)
【帯同審判】沖山功(香川・香川中央高教)、【総務】筒井穣(日本協会)
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◎選手
【男子フリースタイル】
▼57kg級 湯元進一(自衛隊)
▼ 〃 小柳和也(山梨学院大)
▼65kg級 田中幸太郎(阪神酒販)
▼74kg級 浅井 翼(拓大)
▼86kg級 松本真也(警視庁)
▼125kg級 金沢勝利(自衛隊)
【女子選手】
▼48kg級 宮原 優(東洋大)
▼53kg級 向田真優(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
▼55kg級 木村安里(群馬大)
▼58kg級 川井友香子(愛知至学館高)
▼60kg級 佐藤喜歌(自衛隊)
▼63kg級 渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)
▼69kg級 古市雅子(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)
▼75kg級 飯島千晶(警視庁)