※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
今年最初の全日本合宿がスタート
和田貴広強化委員長(国士舘大教)は「毎年が勝負の年だが、今年はリオデジャネイロ・オリンピックの最初の予選となる世界選手権が行われる。どの国も出場枠を取りに必死に来る。みんなの夢を実現するため、頑張らないとならない。頑張らないと後悔する」とあいさつ。
続けて、「世界には、負けた腹いせにお湯をかけてくるヤツもいるし、体にオイルを塗ってくる選手もいる。そうした選手と闘わねばならないことを意識してほしい」と壮絶な覚悟を要求し、「ここ(練習場)でポイントを取れなければ、試合でも取れない。守れなければ、試合でも守れない。常に外国選手を想定して練習してほしい。スパーリングの本数や汗の量で満足しないでほしい」と話した。
松永共広コーチ(日本協会専任コーチ)は「まだ世界選手権の代表は決まっていない。ここにいる全員が代表になるチャンスがある。1番手選手のための合宿ではない。自分が世界選手権へ行くつもりでやってほしい」と、全日本選手権は終わっても争いが終わったわけではないことを強調。「1番手と同じ練習をやっていては、追い越すことはできない。プラス・アルファの練習がなければ追いつき、追い越すことはできない」と、2番手以下の選手の奮起をうながした。
合宿は17日まで。18日には海外遠征の第1弾として、57kg級の湯元進一(自衛隊)ら7選手がロシア・クラスノヤルスクへ向かい、ヤリギン国際大会に出場。2月初めにはイランへ遠征し、合宿練習とタクティカップへ出場する。
![]() 6面マットを使っての今年最初の練習 |
![]() 和田貴広強化委員長の技術指導 |
![]() 松永共広コーチの技術指導 |
![]() 湯元進一(自衛隊)と高橋侑希(山梨学院大)のスパーリングを井上謙二コーチ(自衛隊)が厳しく見つめる |