2011.12.24

4階級で五輪代表決定、他階級では選考方法変更の可能性も

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 日本協会は12月23日、全日本選手権終了後に理事会を開催し、男子フリースタイル60kg級の米満達弘(自衛隊)、女子48kg級の小原日登美(自衛隊)、同55kg級の吉田沙保里(ALSOK)、同63kg級の伊調馨(ALSOK)の4選手をロンドン五輪の日本代表に決めた。

 4選手は今年の世界選手権でメダル(米満は銀、女子3選手は金)を獲得。日本協会の定めた規定に従い、全日本選手権優勝によって代表となった。

 男子フリースタイル60kg級は、世界選手権で五輪出場枠を獲得した湯元健一(ALSOK)が優勝できなかったため、日本代表決定は来春に持ち越しとなった。

 プレーオフは当初、2012年3月20日に「JAPAN オリンピック・トライアル」(仮称=場所未定)を開催し、五輪代表権を取った選手、全日本選手権優勝選手のほか、全日本選手権2位と3位の選手、および強化委員会の推薦選手による6選手で争われる予定だったが、出場選手を絞る案が浮上し、開催日と選考方法は大みそかから行われる年越し合宿で高田裕司専務理事と強化委員会で話し合われることになった。

 上記以外の階級に関しては、全日本選手権の優勝選手を3月30日~4月1日にカザフスタン・アスタナで行われる五輪予選第2ステージへ派遣し、五輪出場枠獲得を目指させる。高田裕司専務理事は「負傷などの場合は強化委員会で選考させたい」と話した。

 同専務理事は、全日本選手権の2位選手を2月16~19日に韓国で行われるアジア選手権へ派遣し、好成績を残した場合に限り、1位選手が五輪予選第2ステージで出場枠を取れなかった時に、その後の予選への派遣候補としたい意向を話した。詳細は今後、強化委員会とで煮詰めるという。