※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【全日本大学選手権・展望(大学対抗得点)】から続く ⇔
《大会日程》
12日(水) 61・70・86・125kg級
13日(木) 57・65・74・97kg級
(大会は、全試合、インターネット生中継されます)
【57kg級】
世界選手権出場にそなえて全日本学生選手権を棄権した高橋侑希(山梨学院大)を他が追う展開となろう。
全日本学生選手権優勝の中村倫也(専大)、同2位の山崎達哉(日体大)がどう挑むか。山崎は5月の東日本学生リーグ戦と10月の国体で、ともに高橋と大接戦を展開。今季の対戦成績は2戦2敗だが、高橋が楽に勝てる相手ではない。
昨年55kg級2位の西山凌代(拓大)、全日本学生選手権3位の伊藤優(群馬大)がどこまで食い込めるか。1年生では、JOC杯優勝の大城一晟(国士舘大)、同3位の前田頼夢(日大)らが上位を狙う。
【61kg級】
3年連続優勝を目指す鴨居正和(山梨学院大)
鴨居正和(山梨学院大)が3年連続優勝を目指す。全日本学生選手権は世界選手権出場にそなえて不出場だった。世界での経験をどう生かすか。
全日本学生選手権で1、2位を占めた日体大は、57kg級の樋口黎を正選手に、同2位の中田陽を副選手にエントリーという布陣に出た。どちらが出てきても、打倒鴨居の一番手であることは間違いないだろう。
昨年60kg2位の有元伸悟(近大)が西日本の意地を見せられるか。全日本選抜選手権で有元を破って3位に入った阿部宏隆(国士舘大)らが上位へ食い込めるか。
【65kg級】
世界選手権で7位入賞を果たした高谷大地(拓大)が優勝候補となろう。高谷の欠場した全日本学生選手権で優勝した池田智(日大)は、本物の学生の王者であることを証明せねばなるまい。
全日本学生選手権3位の金城希龍(国士舘大)が両者の闘いに割って入れるか。日体大は61kg級で全日本学生選手権優勝の中野晶太を正選手にエントリーしてきた。1階級上で学生王者の実力を発揮できるか。
【70kg級】
全日本学生選手権で優勝した多胡島伸佳(早大)と同2位の木下貴輪(山梨学院大)の再戦となるか。同3位の湯田敬太(拓大)は、エントリーは副選手。正選手の高橋翔平のどちらが出てきても、優勝争いに加わりたいところ。
昨年の東日本学生秋季新人選手権で両スタイル74kg級を制した中村百次郎(日体大)、全日本学生選手権65kg級2位の新川武弥(日大)らが優勝戦線に浮上してくるか。
【74kg級】
全日本学生選手権で1年生王者に輝いた奥井眞生(国士舘大)が学生二冠王を達成するか。1年生での学生二冠王者は過去6人しか達成していない大記録。70kg級で世界選手権出場を経験した保坂健(早大)がこの階級にエントリーしたので、同選手権以上の厳しさとなる。
奥井と同じ1年生で、全日本学生選手権決勝で敗れた浅井翼(拓大)がリベンジ&1年生王者に挑む。同選手権3位の木村匠(山梨学院大)と宮近由(神奈川大)が1年生の躍進を阻止できるか。
日体大の正選手にエントリーされた全日本学生選手権グレコローマン71kg級王者の屋比久翔平が、フリースタイルで意地を見せられるか。高校時代は全国高校選抜大会で優勝しており、今年の東日本学生リーグ戦も出場。フリースタイルでも実力は持っている。
【86kg級】
全日本学生選手権優勝の嶋田大育(国士舘大)は副エントリー。正エントリーの長知宏が出場するにせよ、優勝が望まれるところ。同2位の村山貴裕(大東大)、同3位の白井勝太(日大)と松坂誠應(日体大)が上位へ食い込めるか。
昨年の全日本学生選手権2位の亀山晃寛(山梨学院大)も優勝を目指し、同大学の団体優勝に貢献せねばなるまい。両スタイルで実績を残している与那覇竜太(専大)も優勝候補の一角と言える存在だ。
3年連続優勝を目指す山本康稀(日大)
【97kg級】
この階級の学生の第一人者の山本康稀(日大)の優位は動くまい。3年連続優勝を目指す。
JOC杯96kg級優勝の吉川裕介(山梨学院大)、昨年の全日本学生選手権2位で、今年の全日本大学グレコローマン選手権98kg級優勝の志喜屋正明(国士舘大)、同じくグレコローマン85kg級で全日本大学グレコローマン選手権を制した岡嶋勇也(拓大)らがどう挑むか。
【125kg級】
昨年優勝のオレッグ・ボルチン(山梨学院大)が今大会でも強さを見せるか。グレコローマンで強さを見せる園田新(拓大)や前川勝利(早大)が、その勢いを阻止したいところ。