※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
韓国へ向かった女子代表チーム
女子は8階級中4階級が行われ、48kg級は登坂絵莉(至学館大)、55kg級は吉田沙保里(ALSOK)、63kg級は渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)、75kg級は浜口京子(ジャパンビバレッジ)が出場する。登坂、吉田、渡利は今月初めの世界選手権(ウズベキスタン)に続く出場。
栄和人協会委員長は「登坂は世界選手権(2連覇)で自信をつけ、練習内容が今まで以上に充実していた。一番手が出てくる中国や北朝鮮に勝ってこそ本当の世界チャンピオン。吉田は世界選手権で体調を崩して体重が51.5kgまで下がり、ハンディはある。しかし、世界チャンピオンとして、接戦でも何でも勝つすべを知っている。渡利は世界選手権の初戦で敗れて落ち込んできたが、アジア大会に近づくにつれて持ち直した。世界選手権は気合を入れすぎたので、伸び伸びたらせたい。浜口は何度も国際大会を経験しているので、どんと構えて自分のペースでやっていけば結果は出る」と各選手を評価。
世界選手権に出た選手に対しては、「大会が続いて疲れた、大変だ、などと思ったら、その段階で負け。続いて大会に出られる幸せさを感じろ」と伝えたそうで、全階級優勝を目指すという。
金メダル獲得を誓った女子4選手
■55kg級・吉田沙保里(ALSOK)「体重増やすことに必死でしたが、練習終わって52.5kgくらい。ここまできたら、体重は気にせず思い切ってやりたい。韓国は2002年のアジア大会(釜山)で金メダルを取った場所。そこから勝ちだした。原点のことを思い出して4連覇を目指したい。競泳や柔道も頑張っているので、レスリングも頑張りたい」
■63kg級・渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)「世界選手権で負けた後、こんなことでくよくよできない、と気持ちを切り替えてきました。(負けたモンゴルの)選手が出てきます。前回はちょっと引いてしまったので、今度は前に出る気持ちを忘れずに頑張りたい。総合大会は経験ないので、現地に行ったら雰囲気とかにびっくりすると思いますが、周りに飲まれずに試合に集中したい」
■75kg級・浜口京子(ジャパンビバレッジ)「やるべきことはやったので、落ち着いています。試合の時に爆発できればいい状態。試合までの期間に気持ちを高めていきたい。(吉田と同じく韓国は2002年アジア大会優勝の地だが)私の場合は北京オリンピックの出場を決めたのが済州島で、その意味でも韓国は縁起のいい場所です。いいイメージを持っています」