2014.09.13

「子供がエネルギーを与えてくれた」…女子63kg級はママさん選手が世界一

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 【タシュケント(ウズベキスタン)】世界選手権第5日の女子63kg級で優勝したユリア・トカチ(ウクライナ)は、2012年ロンドン・オリンピックの63kg級で7位となり、同年の世界学生選手権(フィンランド)で優勝しあと、昨年は出産のため休養。一児をもうけて今年マットに復帰した24歳のママさん選手。

 今年3月のメドベジ国際大会(ベラルーシ)2位、4月の欧州選手権(フィンランド)3位、7月のゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)3位と衰えぬ実力をキープし、世界一に輝いた。

 世界レスリング連合(UWW)のインタビューに「私の娘が私に勝利を与えてくれた。子供を産んだあと、私がレスリングをする時に私はより大きなパワーとエネルギーを感じることができる」と、初の世界一の原動力は子供の存在であることを口にした。

 ウクライナでは、2004年アテネ・オリンピック48kg級で優勝したイリナ・メルレニが、出産後もレスリングを続けており、世界一には返り咲けなかったものの、2児の母となっても続けてロンドン・オリンピックに出場している。

 レスリング界における既婚女子選手の刺激となるか。