※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
リオデジャネイロ・オリンピックへ向けて74kg級で始動しているスシル・クマール
インドは男子フリースタイルと女子の軽中量級に強豪選手を抱えており、先月下旬にスコットランド・グラスゴーで行われたコモンウェルズ(英連邦)大会では、ダットが65kg級、クマールが74kg級で優勝したほか、57kg級ではアミット・クマールが勝ち、女子48、55kg級でも優勝している。いずれも世界選手権は不出場で、アジア大会のみに派遣するそうで、クマールは非オリンピック階級の70kg級と報じられている。
ビノド・クマール・コーチは「世界選手権は国際レスリング連盟の非常に重要なイベントだが、総合大会であるアジア大会も重要だ。両大会に出場させたいが、大会間隔が10日しかなく、調整やけがの可能性も考え、アジア大会に集中させることにした」と話した。
一方、クマールは「Daily News & Analysis」のインタビューで、「私は世界選手権に出場する」と発言。「協会の会長と話し合う。リオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを取るためには、世界選手権での闘いが重要であり、他にこれだけのレベルの大会はない。2010年世界選手権での優勝こそが、今の私の選手生活を支えている」と反発している。