※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影=保高幸子)
決勝で闘う谷山
決して優勝候補というわけではなかった。階級を上げたことで「今までより相手が大きいから、大丈夫かなぁ、と心配でした」と不安があった。始まってみると不安は吹き飛んだ。力負けすることは全くなく、「決勝は五分でしたが、予選で不安がなかったのでよかったです」と、臆する事なく闘えた。
得意技は投げ技で、決勝も投げて勝った。「自分のレスリングができて良かったですが、投げに頼りすぎてタックルができていなかったのが反省点です。全中(全国中学生選手権)で足が動かなかったので、片足タックルと投げを中心に練習してきたんですが、タックルは出せませんでした」と振り返る。
「次の目標は?」の質問に、「(来年4月の)クイーンズカップで優勝することです。もっとタックルできるようにしたいです」と答えた。レスリングの最終目標は「まだ決まっていない」というが、ひとつひとつ反省を克服し、勝っていくlことで、もっと大きな将来の展望をもっていくだろう。
世界の頂点を目指してほしい選手の一人だ。