※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(取材・撮影=矢吹建夫) 帰国した日本チーム
木名瀬重夫監督(日本協会専任コーチ)は「レベルの高い国際大会であり、その中で各自持っているものをどれだけ出せるかを確認すること、恐怖があっても不安があっても勝たなければならない気持ちになるようアドバイスし、その中で各自の技術を100%出せるかということをテーマにして臨んだ」と、大会参加の目的を説明。
その中で、「負けた選手も悔いの残らないいい試合内容だったと思う。次の課題がはっきりしたし、自分から攻めての結果だった。何もやらなければ悔いが残るだけ。悔いから何も生まれません」とし、負けた選手にとっても収穫のある遠征だったと振り返った。
「勝った選手はいい部分を続け、悪い部分を克服して次に向かってほしい。克服するのが大変なので、そのことをきちんとやってくれることを願っていますし、見守っています」と話し、選手の今後の踏ん張りを期待した。
優勝した浜田千穂(日体大)と鈴木博恵(クリナップ)
今回よかったと思うことは、自分でタックルに入って攻めればポイントは取れるということ。組み手から攻めてタックルというのが日体大スタイルを貫けば世界選手権でも金メダルを取れると思います。8月の合宿でしっかり追い込んで練習し、世界選手権でも金メダル取れるように頑張ります」 解散前に木名瀬重夫監督の激励を受ける
決勝のアデライン・グレイ(米国)は2回試合をしたことがあって、2回とも勝っている相手です、2試合とも自分からタックルを取った内容でしたが、今回はタックルが少なかった。相手の体が大きくて入りづらいのですが、それでも怖がらず、真正面ではなくて横から片足タックルとか取れるように世界選手権までに練習したいと思います」