※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子フリースタイル・チーム
銅メダル3個は、この大会が再開された2011年と翌12年と同じ成績。決して悪い成績ではないが、昨年の「金1・銀1・銅2」には劣る、そのため、江藤正基総監督(JOCアカデミー・コーチ)は「3位が3選手は納得できない。優勝に近い実力の選手はいたけど、あと一歩が届かなかった」と無念の表情。
タックルに入る攻撃力はどの選手もあるが、入ってからの処理が今ひとつだという。「外国選手特有の身のこなし、体の柔らかさ、思い切ったリフト、脚を取られることなどに対応できないことがあり、今後の課題です」と言う。
ただ、スタミナは平均してまさっており、「カデットの2分×2ピリオドの動きをもう少し経験する必要があると思う。高校生は3分×2ピリオドの動きに慣れているようだ。事前に言ってはいるが、気がついた時には遅く、追いつけないというのがあった。来年からは大会前に2分間の練習をさせることが必要だと思う」と振り返った。
森岡敬志監督(福岡・三井高教)も「去年以上を目指して団結しましたが、それに及ばず申し訳なく思っている」と“陳謝”し、「それに近い選手はいたと思います。惜しい試合が多く、もう少しきちんとしたアドバイスができれば、違った結果になったかもしれない」と、選手の実力を生かしきれなかったことを悔いた。
今後の課題は「体力をつけるとともに、スタンドからグラウンドへの技術展開のスピードをつけることが必要」と話し、「将来、世界で闘える資質を見せてくれた選手が多かった。(異国での)減量はみんなスムーズにいった。今後に期待したい」と言う。
■42kg級3位・服部大虎(茨城・水戸市スポーツ少年団)「優勝できると思っていたので、悔しい気持ちしかありません。去年、同じ階級の先輩(松井稜)が優勝している。去年よりレベルが低いということです。(負けた試合は)守れるところで守れず、自分の力を出し切れなかった。パワーも技術も自分より上だった。そのあとは、気持ちを切り替えて3位になることだけを考えて闘いました。3回戦以外は得意なタックルができました。日本と水戸スポーツ少年団を代表しているという気持ちが支えてくれました。国際大会初出場ですが、相手は知らない選手ばかりなので、かえって緊張はなかったです。秋の全国選抜中学生選手権で優勝し、来年のこの大会に階級を上げて優勝したい」
■63kg級3位・梅林太朗(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)「メダルを取れたことはうれしいけど、勝てたはずの試合で負けたことが悔しい。目指していたのは優勝だったので、応援してくれたチームのみんなに申し訳ない気持ちです。負けた試合は、最初に2点を3回取られ、投げて4点を返したけど、守り切られた。簡単にポイントを取られたことが響いた。自分の方が攻めていたとは思うけど、(相手は)ゾーン際の体の使い方がうまくかった。悔しかったけど、敗者復活に回れた以上は頑張ろうと思って、そのあとも必死で闘った。3位決定戦は、内容は満足していないけど勝ててよかった。このあとはインターハイを全力で頑張りたい」
■76kg級3位・山崎弥十朗(埼玉・埼玉栄高=ユース・オリンピック代表)「うれしいけど、満足できる結果ではない。負けた試合(米国戦)は、最初に点を取られすぎた。追い上げたけど、取り切れなかった。外国選手の試合開始直後の勢いをいかに防御するかが課題となりました。(相手は)体が大きくてがっちりしていた。アジアの選手とは(体型も闘い方も)タイプが違います。ユース・オリンピック前に欧米選手の前半の強さを知ったことはよかった。後半のスタミナ戦ではポイントが取れる。前半をどれだけ守れるかが勝負です。ユース・オリンピックにつながる経験ができました。今年の夏はインターハイ、ユース・オリンピックと続きますが、ともにメダルを狙います」