※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
世界カデット選手権第4日は7月18日、スロバキア・スニナで女子5階級が行われ、日本は4階級に出場。40kg級の田南部夢叶(JOCエリートアカデミー)と46kg級の五十嵐未帆(愛知・至学館高)が優勝、52kg級の奥野春菜(三重・一志ジュニア)と60kg級の川井友香子(愛知・至学館高)が3位に入賞した。五十嵐は昨年の3位を上回る金メダル。
田南部は初戦からルーマニア、インド、キルギスの選手をフォール、またはテクニカルフォールで連破。決勝で昨年38k級優勝、今年の欧州選手権40k級優勝のオクサナ・リバチ(ウクライナ)を12-2のテクニカルフォールで下し、クリッパン女子国際大会に続き国際大会2度目の優勝を飾った。
五十嵐は初戦の2回戦でから無失点のフォール、またはテクニカルフォールで3連勝。決勝は欧州選手権2位のマリアナ・コロス(ウクライナ)を9-1で下した。
奥野は3回戦で昨年42kg級2位のアリーナ・カジモバ(ロシア)に敗れたが、敗者復活戦を勝って3位決定戦へ。米国の選手を破った。川井は準決勝で欧州カデット選手権優勝のグレース・ブレン(ノルウェー)にフォール負けしたものの、3位決定戦で欧州選手権5位のエマ・ヨハンソン(スウェーデン)にテクニカルフォール勝ちした。
日本は前日の3階級優勝と合わせ38~46kg級までの5階級で優勝し、銅メダル3個。国別対抗得点では、ロシアに12点差をつけて優勝した。昨年の3階級優勝を上回り、2012年大会の6階級優勝に続く成績だった。
代表に選ばれていた70kg級の進藤芽伊(大阪・香ヶ丘リベルテ高)は負傷のため辞退。遠征には参加しなかった。
各選手の成績は下記の通り。
◎女子
【40kg級】田南部夢叶(JOCエリートアカデミー) 優勝=13選手出場
決 勝 ○[Tフォール、12-2]Oksana Livach(ウクライナ)
準決勝 ○[Tフォール、11-0]Dinura Sulaimanova(キルギス)
2回戦 ○[Tフォール、10-0]Srishti Srishti(インド)
1回戦 ○[フォール、6-2]Stefania Claudia Priceputu(ルーマニア)
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【46kg級】五十嵐未帆(愛知・至学館高) 優勝=17選手出場
決 勝 ○[9-1]Mariana Kolos(ウクライナ)
準決勝 ○[Tフォール、10-0]Annika Wendle(ドイツ)
3回戦 ○[フォール、6-0]Turkan Nasirova(アゼルバイジャン)
2回戦 ○[フォール、5-0]Yuliya Zhauneryk(ベラルーシ)
1回戦 BYE
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【52kg級】奥野春菜(三重・一志ジュニア) 3位=19選手出場
3決戦 ○[フォール、10-0]Gabrielle Garcia(米国)
敗復戦 ○[フォール、0-6]Anasasiya Kanashevich(ベラルーシ)
3回戦 ●[4-6]Alina Kazymova(ロシア)
2回戦 ○[Tフォール、10-0]Marina Ulinici(モルドバ)
1回戦 ○[Tフォール、10-0]Aleksandina Kashinova(ブルガリア)
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【60kg級】川井友香子(愛知・至学館高) 3位=20選手出場
3決戦 ○[Tフォール、11-0]Emma Johansson(スウェーデン)
準決勝 ●[フォール、1-11]Bullen Grace(ノルウェー)
3回戦 ○[Tフォール、0-11]Parra Sandy(コロンビア)
2回戦 ○[Tフォール、10-0]Koral Sugiyama(米国)
1回戦 BYE
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【70kg級】進藤芽伊(大阪・香ヶ丘リベルテ高)=負傷のため辞退
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《国別対抗得点》
[1]日本 77点、[2]ロシア 65点、[3]ウクライナ 62点、[4]ポーランド 38点、[5]米国 33点、[6]ドイツ 31点