※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
国際レスリング連盟(FILA)は6月16日、公式ホームページ上で、FILA理事会がFILAの名称をUWW(United World Wrestling)に変更することを承認したと掲載した。9月にウズベキスタンで行われる総会にはかり、承認を受けたあとは、FILAではなく、UWWという名称がスタートする。
FILAとは、フランスのFédération Internationale des Luttes Associéesの頭文字を取った略称(1993年のプロアマ・オープン以前は、最後が「Associées」ではなく、「Amateur」)。「Luttes」がフランス語で「レスリング」を意味する。
スポーツ界は長らくフランス語が幅を利かせており、レスリングでも中心はフランス語。スコアシートでフォールを「VT」、テクニカルフォールを「ST」などと表記するのは、フランス語の頭文字からきている。
現在は英語の方が幅を利かせており、「フォール」「カデット(注=フランス語では「カデ」)などが一般的。競技名も「レスリング」が世界共通の呼称。昨年のセーブ・オリンピック・レスリングの運動中、連盟の名称に「レスリング」がないようでは世間にアピールできない、いという声が挙がった。
ネナド・ラロビッチ会長はこの声に動き、世界的なブランド・エージェンシーの意見も取り入れ、世界に通じる名称への変更を実行した。同会長は「前進するために必要なこと」とのコメントを発表している。