※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
昨年の世界選手権の男子グレコローマン55kg級で優勝したユン・ウォンチョル(北朝鮮)
北朝鮮は1988年ソウル・オリンピックに不参加するなど韓国と断絶状態の時期もあったが、2002年釜山アジア大会と2003年大邱ユニバーシアードに選手のみならず大規模な応援団を派遣するなど、近年、スポーツでの交流は行われていた。
政治の世界では、北朝鮮の核実験に遺憾の意を表明した韓国の朴槿恵大統領に対し、北朝鮮が同大統領を「売春する遊女」などと批判。冷え込んでいただけに、アジア大会への参加が注目されていた。
北朝鮮のレスリングは、2009年世界選手権の男子フリースタイル55kg級で、昨年の世界選手権の男子グレコローマン55kg級で、それぞれ優勝者を輩出。前回の2010年アジア大会(中国)では、18歳の選手が女子48kg級世界チャンピオンの坂本日登美選手を破るなど、男女とも軽量級を中心に強豪を擁している。
北朝鮮の参加表明により、今度のアジア大会はアジア・オリンピック評議会(OCA)に加盟する45ヶ国・地域のすべてが参加するという。