2014.05.25

体罰指導者は1年間の出場停止処分…全国高校体育連盟

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 全国高校体育連盟(高体連)は5月22日、「体罰根絶全国共通ルール」の制定を発表した。体罰を行った指導者は1年間、高体連主催の大会に出場できず、高体連の役職も解任される。

 処分は監督、コーチ、顧問教諭のほか、外部指導者にも適用。練習や試合だけでなく、ミーティングや寮生活での体罰も対象。7月1日から施行される。

 全国高校野球連盟が、指導者の暴力や部内での暴力、いじめ、非行行為などに対して罰則規定があり、処分を実行しているのに対し、高体連では各競技の専門部や都道府県連盟に処分を任せ、全国連盟としての処分規定は存在しなかった。

 2012年12月、大阪市の高校バスケットボール部の男子生徒が顧問教諭から暴力を受けたあと自殺した事件が発生。高体連では体罰の撲滅を訴えていたが、指導を名目とした体罰がなくならないため、処分規定を制定することで組織をあげて取り組むことになった。

 レスリング専門部では、昨年のインターハイ会場に体罰禁止をアピールする横断幕を掲げるなど、体罰撲滅への取り組みを進めている。

《5月22日発表=体罰根絶全国共通ルール》

《全国高体連の暴力撲滅への取り組み》