2014.05.16

ブラジル協会のペドロ・ガマ・フィリオ会長が来日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 2016年オリンピック開催国のブラジルから、ブラジル・レスリング協会のペドロ・ガマ・フィリオ会長が5月14日に来日し、10日から東京・味の素トレーニングセンターで全日本女子チームと練習していたブラジル女子チームと合流。15日に明治記念館で行われた日本協会との交流会に選手団とともに参加した。

 フィリオ会長は現在38歳という若い会長。昨年2月、レスリングのオリンピック競技からの除外勧告が起こった直後、タイ・プーケットであった国際レスリング連盟(FILA)の理事会でアレクサンダー・カレリン(ロシア)らとともに会長指名理事に推薦された。次回オリンピック開催地の会長として、国際オリンピック委員会(IOC)とのパイプづくりに尽力し、レスリングのオリンピック存続に貢献した。

 今年2月のFILA理事会(イタリア・ローマ)で日本協会の福田富昭会長と会談し、オリンピックを迎える両国の交流がスタートすることになった。今回はブラジル・チームが来日。11月には日本チームがブラジルに出向き、合同練習と大会(ブラジルカップ)出場が計画されている。

 フィリオ会長は「選手と同じところ(味の素トレーニングセンター)に泊まります。日本の施設に触れることが日本に来た目的です」と、日本協会が用意しようとしたホテルを固辞。選手とともに日本のレスリング界に接する姿勢を見せた。

 交流会では「交流はブラジルの選手にとって、とてもいいことです。これから長い協力関係を続けていきたい。オリンピックを迎える国同士、頑張っていきたい」とあいさつした。

 会長は味の素トレセンや他のスポーツ施設を見学したあと18日に帰国。選手は都内のチームと合同練習をこなし、25日に帰国する。

左からホベルト・フィリオ団長、福田会長、フィリオ会長

来日したブラジル選手たち

選手を代表してあいさつしたロンドン・オリンピック代表のジョイセ・シルバ選手

日本協会役員、スポンサーとともに記念撮影