2014.05.11

乙黒拓斗(JOCアカデミー)が優勝…アジア・カデット選手権最終日

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 アジア・カデット選手権最終日は5月11日、タイ・チョンブリ―で男女7階級が行われ、男子フリースタイル50kg級の乙黒拓斗(JOCアカデミー)が3試合を勝って優勝。同46kg級の荒木大貴(熊本・玉名工高)が3位に入った。

 乙黒はスリランカ、モンゴルに快勝したあと、決勝でイラン選手を8-5で破った。男子フリースタイルでは、85kg級の石黒峻士(埼玉・花咲徳栄高)、76kg級の山﨑弥十朗(埼玉・埼玉栄高)に続き、この大会3人目の優勝。両スタイルを合わせ、この大会で史上のべ9人目のチャンピオンとなった。

 荒木は2回戦で昨年42kg級優勝のキム・クムヒョク(北朝鮮)を破る殊勲を挙げたが、準決勝でインド選手に黒星。3位決定戦でウズベキスタン選手を破った。

 女子70kg級の清水丹音(静岡・清水中)は3位決定戦へ進んだものの、敗れて5位。

 男子フリースタイル42kg級の谷口龍我(和歌山・那智中)、男子グレコローマン85kg級の藤井達哉(滋賀・栗東高)、同100kg級の藤本歩(茨城・霞ヶ浦高)、女子65kg級の矢後愛佳(東京・安部学院高)は、いずれも上位進出ならなかった。

 この日で全日程を終了し、男子フリースタイルは「金3・銀2・銅1」、男子グレコローマンは「銀2」、女子は「金4・銀3・銅1」を獲得。男子フリースタイルの3階級制覇は、インドの4階級優勝に続く成績。複数個の金メダル獲得は大会史上初めてで、メダル6個も2007年大会の5個(金1・銅4)を上回った。。

 各選手の成績は下記の通り。


※男子グレコローマン85kg級、男子フリースタイル46kg級、女子70kg級

 ◎男子グレコローマン

 【85kg級】藤井達哉(滋賀・栗東高)     8位=13選手出場
敗復戦 ●[0-2]Ermatbek Shermatov(ウズベキスタン)
1回戦  ●[4-6]Tohirjon Okhonov(タジギスタン)

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 【100kg級】藤本歩(茨城・霞ヶ浦高)     7位=9選手出場
敗復戦 ●[フォール、0-9]Savenko Anton(カザフスタン)
2回戦  ●[フォール、1-8]Ali Asghar Bayram Shahbazi(イラン)
1回戦  BYE


 ◎男子フリースタイル

 【42kg級】谷口龍我(和歌山・那智中)    9位=12選手出場
1回戦 ●[Tフォール、2-12]Yerbol Dilmagambetov(カザフスタン)

※敗者復活戦へ回れず

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 【46kg級】荒木大貴(熊本・玉名工高)     3位=16選手出場
3決戦  ○[5-1]Gulomjon Abdullaev(ウズベキスタン)
準決勝 ●[Tフォール、3-11]Anil Kumar(インド)
2回戦  ○[4-3]Kim Kum Hyok(北朝鮮)
1回戦  ○[6-0]Hussein Abdullah Al Azzani(イエメン)

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 【50kg級】乙黒拓斗(JOCアカデミー)     優勝=13選手出場
決  勝 ○[8-5]Nader Amirgholi Nasrisamakoush(イラン)
準決勝 ○[Tフォール、10-0]Ariunbold Batsaikhan(モンゴル)
2回戦  ○[フォール、8-0]Prageep Maharag(スリランカ)
1回戦   BYE


 ◎女子

 【65kg級】矢後愛佳(東京・安部学院高)    7位=7選手出場
1回戦 ●[4-8]Malik Samiksha(インド)

※敗者復活戦へ回れず

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 【70kg級】清水丹音(静岡・清水中)     5位=10選手出場
3決戦  ●[Tフォール、2-9]Bakhtigul Baltaniyazova(ウズベキスタン)
準決勝 ●[Tフォール、4-14]Ke Guangling(中国)
2回戦  ○[Tフォール、10-0]Daeng-Aram Kannika(タイ)
1回戦   BYE