※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
学校対抗戦 | 個 人 戦 | |||||||
50kg | 55kg | 60kg | 66kg | 74kg | 84kg | 96kg | 120kg |
昨年優勝の霞ヶ浦・大澤友博監督の胴上げ。新潟で20度目の優勝なるか。
今年2月の関東高校選抜大会(関東予選)で優勝し、新チームでも強さが期待される霞ヶ浦だが、その決勝(群馬・館林戦)はチームスコア1-3と追い詰められている。そこから逆転した粘りは評価できる一方、一歩間違えば負けていた可能性もある。2ヶ月足らずの間に、どこまで成長しているか。
霞ヶ浦は2回戦から出場し、まず仙台育英学園(宮城)と築上西(福岡)の勝者と対戦。勝つと、昨年のインターハイ決勝を争ったいなべ総合学園(三重)が勝ち上がってくれば対戦することになる。
いなべ総合学園は、1年生でインターハイ王者に輝いた成國大志(50kg級)や世界カデット選手権2位の藤波勇飛(66kg級)らを擁し、インターハイ決勝で敗れた雪辱を狙うが、東海予選は4選手での闘いを余儀なくされ、3位に終わっている。全国に名の通っている4選手だが(注=今大会は5選手のエントリー)、王者の壁を敗れるか。
東海予選でいなべ総合を破った星城(愛知)は、霞ヶ浦とは反対のブロック。関東予選で霞ヶ浦をあと一歩に追いつめた館林と、お互いに勝ち上がれば3回戦で激突。東海予選優勝の飛龍は霞ヶ浦と同じブロックで、お互いに勝ち上がれば準決勝で闘う。
九州大会優勝の鳥栖工(佐賀)、近畿予選優勝の網野(京都)の評判も高く、優勝戦線に加わる可能性は十分にある。
■成國大志&藤波勇飛のいなべW優勝なるか
28~29日に行われる個人戦では、昨年の“強すぎる3年生”が卒業し、多くの階級で“だれが優勝してもおかしくない”という状況。その中で、1年生でインターハイと国体の王者に輝いた50kg級の成國大志、昨年の60kg級王者で66kg級に出場する藤波勇飛のいなべ総合のコンビに注目が集まる。
藤波の抜けた60kg級は、藤波や文田健一郎(山梨・韮崎工=4月から日体大)の壁を破れなかった嶋江翔也(佐賀・鳥栖工)が有力。120kg級は昨年の国体決勝を争った山本泰輝(静岡・飛龍)と山本泰丈(埼玉・花咲徳栄)の争いか?
昨年の王者で、国体で成國と激戦を展開し惜敗した長谷川敏裕(東京・自由ヶ丘学園)は55kg級にエントリーした。新たな階級で全国一に返り咲けるか。
(注)シーズン最初の大会と位置付けられていますが、4月入学の選手は出場できません。