2014.03.22

【特集】0-8の“歴史的大敗”に怒り心頭のユーリ・シャクムラドフ監督(ロシア)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

3月15~16日の女子ワールドカップ(東京都板橋区・小豆沢体育館)で、予選リーグ全勝をマーク(5-3、6-2=モンゴル、7-1=ウクライナ)しながら、決勝に日本に0-8と“記録的大敗”を喫したロシアのユーリ・シャクムラドフ監督は、同国レスリング協会のホームページに、2位となった喜びなどなく、不満いっぱいの大会だったことを話した。

 同監督は、若手だけでなく、ロンドン・オリンピック金メダリストのナタリア・ボロベワ(69kg級)や、72kg級時代にボロベワのライバルだった昨年のユニバーシアード金メダルのエカテリナ・ブキナ(75kg級)までもが黒星を喫したことが、「大きな失望を感じている」と話した。

 土性沙羅(至学館大)に第2ピリオドに逆転されて3-5で敗れたボロベワは、オリンピックのあと、4敗目となる。昨年の世界選手権でも第2ピリオドに逆転フォール負けしており、「第2ピリオドの闘いに大きな課題がある」としている。

 ブキナは、1月のヤリギン国際大会(ロシア)で敗れたオチルバト・ブルマー(モンゴル)と2月のクリッパン国際大会(スウェーデン)で敗れたエリカ・ウィーブ(カナダ)に雪辱しながら、浜口京子(ジャパンビバレッジ)に「テクニカル・エラー」で敗れたとし、他にも勝てる試合を落とし、過去に勝った相手にリベンジされるなどの内容に不満を表した。

 また、53kg級の吉田沙保里(ALSOK)が、大会の直前に父を亡くしながら試合に出場してふだん通りの実力を発揮したことを評価。いっそう自チーム選手のだらしなさが目立ったようだ。

 4月1~6日(フィンランド)へ向け、「敗因を分析し、立て直したい」としている。