※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
新しい階級区分により、8階級での闘いとなったワールドカップは、チームスコアが4-4、あるいは3-3の場合は、従来までの勝敗決定方法の「勝ち点の合計」ではなく、「勝ち点5の数」によって勝敗が決まることになった。ワールドカップに先立ち、参加国に通達されていた。
新ルール下では、勝敗数が同じだった場合、下記の順によってチームの勝敗が決まる。
(1)フォール勝ち、不戦勝の数が多いチーム
(2)テクニカルフォール勝ちの数が多いチーム
(3)テクニカルポイント(試合でのポイント)の合計が多いチーム
(4)失ったテクニカルポイント(失点)の合計が少ないチーム
(5)最後の試合で勝ったチーム
今回の女子ワールドカップでは、5・6位決定戦の米国-モンゴルと7・8位決定戦のハンガリー-ウクライナが、ともにチームスコア4-4で終了。
前者はフォール勝ちともに1試合で、テクニカルフォールは米国が0試合、モンゴルが1試合。したがってモンゴルの勝利。後者は、ハンガリーがフォール勝ち2試合で、ウクライナはフォール勝ちがなく、不戦勝1試合。したがってハンガリーの勝利。
以前は、勝敗よりも先に勝ち点の合計で勝敗が決まる時があり、2004年の女子大会では、カナダが中国に3勝4敗と負け越したものの、勝ち点の合計で上回っており、勝者になったケースもある。
その後、勝利が最優先されることになったが、1階級が両チーム棄権となって6階級での勝負となり、3-3だった場合は勝ち点の合計が多いチームが勝者となっていた。