2014.03.11

【訃報】吉田栄勝さん(吉田沙保里選手の父)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

女子55kg級でオリンピック3連覇を達成し、国民栄誉賞を受賞した吉田沙保里選手の父・栄勝さんが3月11日、くも膜下出血で死亡した。61歳。

 全日本コーチでもある吉田さんはこの日、東京で始まる全日本合宿へ向かうため車で三重県の自宅を出発。至学館大で選手と合流する予定だったが、午前7時15分ごろ、伊勢自動車道上り線の路肩で、車内でぐったりしているところを別の車の運転手が発見。110番通報を通じて病院に運ばれたが、死亡が確認された。

 車の傷やガードレールにぶつかった痕跡があることから、運転中に発症した栄勝さんが路肩に車を止めたあと、意識を失ったとみられている。

 吉田さんは専大時代の1973年にフリースタイル57kg級で全日本王者に輝き、引退後はキッズ教室を開設。沙保里選手を3歳の時から指導し、オリンピック・チャンピオンに育てた。

 2009年から全日本コーチを務めており、今月15~16日に東京・小豆沢体育館で行われる女子ワールドカップのコーチにもなっていた。

 通夜は13日午後7時から、告別式は14日午後0時半から「津斎奉閣」(津市藤方1617-1、電話059-222-9999)で行われる。喪主は長男・勝幸さん。